おわりに
連載第1回として、今回はCUDAの概要、Jetson TK1の概要、Jetson TK1のセットアップ、ベンチマーク、サンプルプログラムの紹介をしました。次回は「CUDA入門」ということで、CUDAの特徴を解説しながら、実際にプログラミングを行っていきます。お楽しみに。
おまけ「Jetson TK1 Development Packによるインストール」
開発環境一式を、ホストマシンとJetson TK1に自動でセットアップするJetson TK1 Development Pack(以下、JetPack TK1)が昨年12月に正式リリースとなりましたので、ここで紹介しておきます。
なお、JetPack TK1を使ったセットアップには、次のものも別途必要です。
- シリアル-USB アダプタ × 1個
- USBケーブル × 1本
- ジャンパワイヤ(オス-メス)× 4本
ただし、必ずしもこの組み合わせでないといけないということではありません(筆者の手元にあり、本稿執筆のために実際に使用したものを紹介しました)。
JetPack Installによるセットアップの手順
① ホストマシンにログインし、JetPackをダウンロードします。
cd $HOME wget http://developer.download.nvidia.com/devzone/devcenter/mobile/files/L4T/jetpack_tk1_1.0/01/JetPackTK1-1.0-cuda6.5-linux-x64.run
② ダウンロードしたファイルに実行権限を付与します。
chmod +x JetPackTK1-1.0-cuda6.5-linux-x64.run
③ GUIのファイルブラウザでホームディレクトリを開き、「JetPackTK1-1.0-cuda6.5-linux-x64.run」をダブルクリックで開きます。
④ 次のウィンドウが表示されるので、[Next]ボタンをクリックします。
⑤ License Agreementを読んで同意する場合は「I accept the agreement」を選択し、[Next]ボタンをクリックします。
⑥ インストール先ディレクトリを設定します。本稿ではデフォルトのまま[Next]ボタンをクリックします。
⑦ インストールオプションを選択します。本稿では「Custom」を選択し、[Next]ボタンをクリックします。
⑧ インストールするコンポーネントを選択します。本稿ではすべてにチェックを入れて[Next]ボタンをクリックします。
⑨ インストールするコンポーネントの確認です。[Next]ボタンをクリックします。
⑩ Proxyサーバを経由してインターネットに接続している場合は、ここで設定します。本稿では設定なしで[Next]ボタンをクリックします。
⑪ 「ダウンロードに時間がかかります」というメッセージです。[Next]ボタンをクリックします。
⑫ ダウンロード中であることを示すインジケータがいくつか表示された後、「準備できました」というメッセージが表示されます。[Next]ボタンをクリックします。
≪次ページへ続く≫