米Appleは、プログラミング言語Swiftの最新版となる「Swift 1.2」を、「Xcode 6.3」のベータ版に収録して、2月9日(現地時間)にリリースした。「Swift 1.2」では、Swiftコンパイラの機能向上とともに、Swift言語への新機能の追加が行われている。
「Swift 1.2」のコンパイラは、安定性とパフォーマンスをさらに向上した。
主な新機能/機能向上としては、ソースファイルに変更がない場合は再コンパイルを行わないインクリメンタルビルドに対応し、デバッガのバイナリ生成の高速化や最適化の強化によるリリースビルドのパフォーマンス向上、診断機能の強化にともなうより詳細なエラーメッセージやワーニング、コンパイラ自体の安定性の向上が行われている。
言語仕様の変更では、キャストを新たにas!オペレータで記述するとともに、既存のObjective-C APIにてNULLポインタとNULLブロックを記述可能なClangの新しいObjective-C機能拡張を追加し、@objcアトリビュートを使ってenumをObjective-Cへエクスポートできるようにした。
さらに、letやif letの強化、NSSetによるArrayとDictionaryのようなセマンティックな値のやり取りなどの機能を追加している。
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CodeZine編集部(コードジンヘンシュウブ)
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