2020年を見据え、新たな技術とその利用環境の開発を加速
続けて語られたのは、開発プラットフォームの話題だ。Visual StudioではWindowsに加え、iOS、Androidの開発ができる。中小・中堅企業やオープンソースの開発者であれば、プロフェッショナル版相当のVisual Studio Community 2013を無償で使用可能だ。
Androidのアプリの開発では、エミュレーターが完全にOSの中で動いているので、非常に安定している。モバイル機器で重要なバッテリーのコントロールの設定も、ディスプレイとは別のパネルからできるようになっている。
また開発者の支援ということでは、学生、スタートアップ、アプリ開発者それぞれに向けたプログラムが用意されている。
併せて東京の大手町にあるマイクロソフト・イノベーション・センターでは、C#の入門という基礎的な講座から非常に実践的な講座まで、色々なトレーニングコースが無償提供されている。
以上の様にマイクロソフトでは、革新のための重要技術を開発し、その利用の機会を提供している。それを誰が活用するのかといえば、開発者だ。
デバイスの技術、クラウドの技術などをすべて一人で活用することは難しいが、それぞれの分野が得意な人で社内外でうまく連携すれば、すばらしい製品、サービスが生まれていくと期待できる。
2020年を見通すと、多額のお金が動き、技術にも大きな期待が高まっている。加治佐氏は最後に「今ある技術も進んでいくが、それを加速させる面白いリューションを出すには良い時期だと言える。マイクロソフトも開発者の皆さんと一緒に、2020年に向けた新たなものを作りやすいようにしていきたいと思う」と語り、セッションを閉じた。