RoboVM ABは、JavaのコードをARMやx86のバイナリに変換できるソフトウェアの最新版「RoboVM 1.0」を、3月10日(現地時間)にリリースした。
「RoboVM 1.0」では、デバッガを更新し、JDWP(Java Debug Wire Protocol)のすべての機能が実装されている。また、RAMディスクキャッシュやHFS+ファイル圧縮、プロジェクトのテンプレートおよびMavenアーキタイプへのサポートを追加するとともに、テンプレートの利用が可能なEclipseプロジェクトウィザードを新たに搭載する。
さらに、robovm.xmlによるツールのサポートも提供しており、現状ではTextureAtlasをサポートし、今後は他のツールもサポートしていく。このほか、Objective-Cのバインディングの整理・簡素化も行っている。
「RoboVM 1.0」のリリースに合わせて、商用ライセンスも発表された。商用ライセンスでは、シミュレータおよびデバイス実機上でのデバッグに対応したJDWP準拠のデバッガや、より機能を向上したクラッシュレポート機能、SLAの有無を選べるEメールサポート、JavaFXやHotfixのサポート、商用機能のアルファ版へのアクセスなどを提供する。
ライセンスは「SOLO」(年間199ドル/月間19ドル)、「STARTUP」(年間399ドル/月間39ドル)、「BUSINESS」(年間899ドル)、「ENTERPRISE」(年間1999ドル)の4種類で、ベータプログラムに参加しているユーザーは、「SOLO」または「STARTUP」1年分を50%オフで利用できる。なお、オープンソース版の「RoboVM」も引き続き提供していく。
今後は、早いペースでのリリースを続けるとともに、ドキュメントやユーザーガイド、スクリーンキャストの整備、IntelliJ IDEAやAndroid Studioとのプラグインを利用した連携、Apple Watch関連の拡張機能やObjective-Cアプリへの静的リンクのサポートといった新機能を追加する。
【関連リンク】
・「RoboVM」(英語)
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