プログラミング言語Rustのコア開発チームは、最新ベータ版となる「Rust 1.0 Beta」を4月3日(現地時間)にリリースした。
「Rust 1.0 Beta」は、バージョン1.0への“つなぎ”バージョンで、本バージョンにおけるすべてのライブラリと言語仕様がバージョン1.0に受け継がれる予定となっており、実質的にバージョン1.0のプレビュー版といえる。
なお、アルファ版では不安定版のAPIや言語仕様は、制限付きながら警告付きで利用できた。しかし、ベータ版では、ナイトリービルド版やソースコードからビルドした場合を除いて、不安定版APIの使用はエラーとなる。
開発チームは、ユーザーに対してナイトリービルド版よりも今回リリースしたベータ版の使用をすすめており、rustupスクリプトによるアップデートでも、標準でベータ版がインストールされる。
正式版となるバージョン1.0のリリースは、6週間後の5月15日(現地時間)を予定しており、開発チームではリリースに向けてバグフィックスやパフォーマンスの向上、ドキュメントやエラーメッセージの拡充、ユーザーエクスペリエンスの向上などを進めている。
なお、今後は正式版のリリースまで、問題の修正や不足している機能の追加などライブラリAPIへの細かな変更や追加以外は、安定版に対する変更は行わない。ただし、開発ブランチにおける開発は継続しており、バージョン1.0と同時に、最新ベータ版となるbeta 1.1の開発を予定している。
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・Rust(英語)
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