レイヤーの操作方法
要件ごとの説明に入る前に、レイヤーの操作方法について説明します。
[レイヤー一覧]ウィンドウ
レイヤーを操作するには、[レイヤー一覧]ウィンドウを使用します。
[レイヤー一覧]ウィンドウは、インストール後の初期状態ではVisual Studioに表示されません。[ActiveReports 9.0J]ツールバーの左から2番目の「レイヤー一覧」ボタンを押して表示します。[ActiveReports 9.0J]ツールバーが表示されていない場合は、Visual Studioのツールバー上で右クリックして「ActiveReports 9.0J」を選択し表示します。
または、Visual Studioの[表示]メニューの[その他のウィンドウ]-[ActiveReports 9.0J レイヤー一覧]からも表示できます。
なお、レイヤーの使用頻度が多い場合には、[ソリューション エクスプローラー]ウィンドウなどに結合して表示しておくといいでしょう。
レイヤーの機能
次に、レイヤーの各機能を確認します。
[レイヤー一覧]ウィンドウの上部にあるツールバーには、左から順に、[新規][削除][最前面へ移動][最背面へ移動]の4つのボタンが配置されています。これらのボタンの機能は、以下のとおりです。
[新規]ボタン
新しいレイヤーを作成します。
[削除]ボタン
選択されているレイヤーを削除します。デフォルトのレイヤー(default)は削除できません。
[最前面へ移動]/[最背面に移動]ボタン
選択されているレイヤーを最前面/最背面に移動します(レイヤー上に配置されたコントロールを一括して最前面/最背面に移動できます)。
さらに、レイヤーのリストには、[レイヤー名][表示][ロック]の3つの要素があります。これらの機能は、以下のとおりです。
[レイヤー名]フィールド
レイヤーの名称を設定します。デフォルトのレイヤー名(default)は変更できません。
[表示]チェックボックス
レイヤーの表示/非表示を設定します。一時的にレイヤーを非表示にしたい場合は、チェックをはずします。
[ロック]チェックボックス
レイヤー上に配置されたコントロールの移動、およびサイズの変更を禁止します。
注
ロック機能は、レポートデザイン時の操作ミスによる変更を防止するためのものです。このため、マウスまたはキーボードでのレポートアイテムの移動およびサイズの変更はできませんが、その他の操作(コピー、削除など)は可能です。また、[プロパティ]ウィンドウから値を変更する場合は、移動およびサイズの変更が可能です。
複数のレイヤーを使用してレポートをデザインする場合、[レイヤー一覧]ウィンドウで編集したいレイヤーを選択します。アクティブなレイヤーのプロパティは、[プロパティ]ウィンドウに表示されます。各プロパティの機能は、以下のとおりです。
DesignerLockプロパティ
レイヤー上に配置されたコントロールの移動、およびサイズの変更を禁止します。ロックする場合は、Trueに設定します。[レイヤー一覧]ウィンドウの[ロック]チェックボックスと同じ機能です。
DesignerTransparencyプロパティ
デザイン時のレイヤーの透明度を設定します。0~1の値を設定できます(0:不透明、1:透明)。0.5のように中間値を設定すると、レイヤー上のコントロールが一括で半透明に表示されます。詳細については、「画像トレース」サンプルで説明します。
DesignerTransparencyプロパティで設定したレイヤーの透明度は、デザイン時にのみ有効です。プレビューやエクスポートには反映されません。
DesignerVisibleプロパティ
レイヤーをデザイナ上に表示します。レイヤーを非表示にしたい場合は、Falseに設定します。[レイヤー一覧]ウィンドウの[表示]チェックボックスと同じ機能です。
TargetDeviceプロパティ
レイヤーの出力先を設定します。出力先は、プレビュー、印刷、エクスポートから選択できます。詳細については、「プレ印字の用紙にデータのみ印字する」サンプルで説明します。