米Amazon Web Servicesは、イベントドリブンなアプリケーションの作成を可能にするプラットフォームAWS Lambdaへの、さまざまな機能を追加するアップデートの実施を、米ラスベガスで開催されたAWSのグローバルカンファレンス「re:invent 2015」にて、10月8日(現地時間)に発表した。
今回追加された新機能は、VPC(Amazon Virtual Private Cloud)サポート、Pythonファンクション、ファンクション実行時間の延長、ファンクションのバージョニング、スケジュール化されたファンクションと、いずれもファンクションに関連した内容となっている。
VPCのサポートでは、ターゲットとなる1つ以上のセキュリティグループで、AWS Lambdaからのインバウンドトラフィックを許可し、ターゲットのVPCサブネットへのアタッチによって、VPC内リソースにアクセスできるようになる。なお、VPCサポートは2015年後半の提供を予定する。
Pythonファンクションについては、従来のNode.jsとJavaに加えて、PythonによるLambdaファンクション記述を可能にしており、10月8日にAWS SDK for Pythonへの組み込みアクセスを備えたPython 2.7のサポートを追加した。
ファンクションの実行時間の延長では、Lambdaファンクションの実行時間を最大5分に延長する。なお、従来通りファンクション作成時に任意のタイムアウトを指定できる。
ファンクションのバージョニングは、特定のファンクション用のコードの新たなコピーをアップロードするたびに、自動で新しいバージョンを作成して数字を割り当てる機能で、名前付きエイリアスの作成や特定バージョンのコードへの割り当てにも対応する。
スケジュール化されたファンクションは、Lambdaファンクションを規則的にスケジュールベースで実行可能な機能で、固定レートまたはCronに似た形式で指定できる。現時点ではコンソール上でのみ利用可能で、APIとCLIサポートは現在準備中となっている。
【関連リンク】
・Amazon Web Services
・AWS Lambda
この記事は参考になりましたか?
- この記事の著者
-
CodeZine編集部(コードジンヘンシュウブ)
CodeZineは、株式会社翔泳社が運営するソフトウェア開発者向けのWebメディアです。「デベロッパーの成長と課題解決に貢献するメディア」をコンセプトに、現場で役立つ最新情報を日々お届けします。
※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です