日本IBMは、企業のAPI作成を支援する「APIクイック・スタート・プログラム」の提供を、11月12日に開始した。また、API管理ソフト「IBM API Management」と、APIを保護するゲートウェイ製品「IBM DataPower Gateway仮想エディション」を、開発者向けに1年間無償で提供する。
「APIクイック・スタート・プログラム」では、日本IBMのAPIに関する専門家が、顧客企業のIT担当者と無償で討議を行ってAPIへの理解を深めた後に、ビジネス担当者向けの無償ワークショップによって、APIに対する共通理解を深めるとともに、ビジネスにつなげるための戦略の検討を行う。さらに、日本IBMおよびIBMパートナーが実際のAPI開発を有償で支援していく。
あわせて、1年間無償で提供する「IBM API Management」によって、セキュアかつ容易にAPIを作成、公開、運用、分析し、さまざまなAPIを適切に管理してサービス開発のスピード向上を可能にする。
なお、Bluemix上で利用できる「IBM API Management for Bluemix」を利用すれば、スタートアップ企業などが提供するAPIとも容易に接続可能で、税別の参考価格が10万回コールあたり593円。また、IBMが9月に買収したStrongLoopのソフトウェアを活用した「IBM SDK for Node.js for Bluemix」なら、Node.js準拠のAPIを開発でき、税別価格は100GB時間使用あたり735円。
このほか、Linux Foundationなどとの協業によって、APIの標準化および文書化を目的とした「Open API Initiative」の推進や、銀行業界共通のIT標準策定のためのBanking Industry Architecture Network(BIAN)、ヘルスケア関連の情報交換に関する業界標準策定に取り組むFast Healthcare Interoperability Resources(FHIR)との協業を行っている。
【関連リンク】
・日本IBM
・「IBM API Management」
・「IBM DataPower Gateway」
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