SHOEISHA iD

※旧SEメンバーシップ会員の方は、同じ登録情報(メールアドレス&パスワード)でログインいただけます

CodeZine編集部では、現場で活躍するデベロッパーをスターにするためのカンファレンス「Developers Summit」や、エンジニアの生きざまをブーストするためのイベント「Developers Boost」など、さまざまなカンファレンスを企画・運営しています。

IoTをかじってみよう

IoTをかじってみよう(5)
~オフラインIDEを使ってmbedアプリケーションをデバッグする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

 前回までmbedを用いたIoTプログラミングを実践してきました。今回は一息ついて、デバッグ方法について解説します。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

オフラインIDEを使う

 これまでの連載で、mbedにはWeb IDEが提供されており、これを使うことで、PCに何もインストールしなくてもブラウザさえあれば、mbedのプログラムを開発できることが分かりました。Web IDEは始める時の敷居が非常に低いというのが大きな利点ですが、反面いろいろと制限があります。例えば、次のようなものです。

インターネット接続が必要

 企業によってはセキュリティのために、インターネットへ接続できないことがあります。

エディタがあまり高機能ではない

 今時のIDEであればリファクタリング機能(例えば変数名や関数名を一括して変更したり、コードの共通部分を関数に抜き出したりするなど)があるのが当たり前になっていますが、Web IDEが提供するエディタは非常に簡素なものです。基本的な編集機能はそろっていますが、一般に流通しているエディタ、IDEと比べると見劣りするでしょう。

デバッガが使えない

 これも大きな問題です。簡単なプログラムをプロトタイピングするのには良いのですが、ある程度の規模を超えるプログラムをデバッグするには不向きです。

ビルドがカスタマイズできない

 例えばコードのインスペクション・ツールや自動テストツールを使いたくても、Web IDEでは困難です。

 こうした問題を解決するためには、オフラインで使用できるIDEを使います。いくつか選択肢がありますが、その多くが無料版と有料版に分かれていて、無料版には何らかの制限がかかっています。

 今回使用するLPCwareのLPCXpressoも、無料版ではデバイスに書き込めるコードサイズが256kバイトまでという制限があります。とはいえ256kバイトもあれば大抵の用途には十分でしょう(ネットワークを使用するプログラムでは、コードサイズよりも先にRAMのサイズが足りなくなることの方が多いため)。

LPCXpressoのインストール

LPCXpressoの入手とインストール

 LPCXpressoは、LPCXpresso IDE Downloadsからダウンロードできます。Windows/Mac/Linux用が用意されていますので、ご自分の環境に合わせて入手してください。

 今回はMac版バージョン8.0.0の画面を使用しています。バージョン7.8.0以降は、Mac OS X Lion(10.7)以前をサポートしていないため、Mac OS X Mountain Lion(10.8)以降を用意してください。実際にインストールする際には、「LPCXpresso IDE Mac OS X Installer」を一通り確認しておいた方が良いでしょう。

 これ以降「右クリック」という表現を使いますが、Macのトラックパッドでは、2本指クリックに読み替えてください。

 ダウンロードしたファイル(バージョン8.0.0は「lpcxpresso_8.0.0_526.pkg」という名前でした)をFinderからダブルクリックしてインストーラを起動します(図1)。

図1 LPCXpressoインストーラの起動
図1 LPCXpressoインストーラの起動

 ライセンスの確認画面(図2)が表示されるので、確認して問題なければ進みます。

図2 使用許諾契約確認画面
図2 使用許諾契約確認画面

 インストール先を選択します(図3)。

図3 インストール先の選択画面
図3 インストール先の選択画面

 最後の確認画面(図4)でインストールをクリックします。

図4 インストール確認画面
図4 インストール確認画面

 完了画面(図5)が表示されたら終了です。

図5 インストール完了画面
図5 インストール完了画面

 インストールしたらLaunchpadでアプリケーションの一覧を確認すると、lpcxpressoというグループが見つかるはずなので、ここから起動します(図6)。

図6 インストールされたアイコン
図6 インストールされたアイコン

 ワークスペースの選択画面(図7)が表示されるので、好きな場所を選択します。

図7 ワークスペースの選択
図7 ワークスペースの選択

会員登録無料すると、続きをお読みいただけます

新規会員登録無料のご案内

  • ・全ての過去記事が閲覧できます
  • ・会員限定メルマガを受信できます

メールバックナンバー

次のページ
LPCwareへの登録とアクティベーションキーの取得

この記事は参考になりましたか?

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
IoTをかじってみよう連載記事一覧

もっと読む

この記事の著者

花井 志生(ペンネーム 宇野るいも)(ハナイ シセイ(ペンネーム ウノルイモ))

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

この記事は参考になりましたか?

この記事をシェア

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
CodeZine(コードジン)
https://codezine.jp/article/detail/9253 2016/04/05 14:00

おすすめ

アクセスランキング

アクセスランキング

イベント

CodeZine編集部では、現場で活躍するデベロッパーをスターにするためのカンファレンス「Developers Summit」や、エンジニアの生きざまをブーストするためのイベント「Developers Boost」など、さまざまなカンファレンスを企画・運営しています。

新規会員登録無料のご案内

  • ・全ての過去記事が閲覧できます
  • ・会員限定メルマガを受信できます

メールバックナンバー

アクセスランキング

アクセスランキング