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5分でわかるActiveReports帳票(AD)

5分でわかるActiveReports帳票-ActiveReports Server(運用編)

ActiveReports for .NET 9.0Jで作るサンプル帳票(7)

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カテゴリとパーミッションの設定

 次に製品付属のサンプル帳票を利用して、帳票ごとにカテゴリとパーミッションを設定します。

カテゴリの作成

 ActiveReports Serverでは、帳票にカテゴリ(Gmailのラベル機能に相当)を付けて整理できます。1つの帳票に複数のカテゴリを付与できるため、フォルダよりも柔軟できめ細やかな整理ができます。

 まず、カテゴリを追加します。左メニューより「カテゴリ」をクリックしカテゴリ一覧画面を表示し、[カテゴリの追加]ボタンをクリックします。

カテゴリの追加
カテゴリの追加

 「カテゴリの作成/更新」ダイアログが表示されるので、「営業部」のカテゴリを作成します。ここでは「場所」に「ルート」を指定しますが、階層的にカテゴリを作成することも可能です。

カテゴリの作成/更新ダイアログ
カテゴリの作成/更新ダイアログ

 同様に「総務部」のカテゴリも作成します。

追加されたカテゴリ
追加されたカテゴリ

帳票のカテゴリ設定

 次に帳票に対してカテゴリの設定を行います。ここでは製品に付属しているサンプル帳票を使用して、以下のようなカテゴリの設定を行います。

各帳票に設定するカテゴリ
レポート名 設定するカテゴリ
顧客名簿 営業部
社員一覧 総務部
請求書 営業部、総務部

 左メニューより「管理」⇒「レポート」をクリックして帳票の一覧画面を表示し、一覧画面から「顧客名簿」の横のチェックボックスにチェックを入れ、[カテゴリ]ボタンをクリックします。

カテゴリの設定
カテゴリの設定

 「カテゴリの設定」ダイアログが表示されるので、「営業部」にチェックを付け、[設定]をクリックします。

「カテゴリの設定」ダイアログ
「カテゴリの設定」ダイアログ

 同様に「社員一覧」と「請求書」にも、前述の「各帳票に設定するカテゴリ」の表の内容にしたがってカテゴリを設定していきます。

「社員一覧」と「請求書」のカテゴリの設定
「社員一覧」と「請求書」のカテゴリの設定

帳票のパーミッション設定

 次に各帳票に対してパーミッションの設定を行います。パーミッションはロール単位で設定します。以下のパーミッションが設定可能です。

読み取り

 このレポートのプレビューが可能になります。

読み取りと変更

 このレポートのプレビュー/編集/削除が可能になります。

フルコントロール

 このレポートのプレビュー/編集/削除に加え、パーミッションの変更が可能になります。

なし

 このレポートはポータル画面のレポート一覧に表示されなくなります。

各帳票に設定するロールごとのパーミッション
レポート名 ロール名
営業部 総務部
顧客名簿 読み取りと変更 なし
社員一覧 なし 読み取りと変更
請求書 読み取りと変更 読み取り

 左メニューより「管理」⇒「レポート」をクリックしてレポートの一覧画面を表示し、一覧画面から「顧客名簿」の横のチェックボックスにチェックを入れ、[パーミッション]ボタンをクリックします。

パーミッションの設定
パーミッションの設定

 「パーミッションの変更」ダイアログが表示されるので、「営業部」に対して「読み取りと変更」、「Everyone」に「なし」をそれぞれ設定し、「適用」をクリックします。

「パーミッションの変更」ダイアログ
「パーミッションの変更」ダイアログ

 同様に「社員一覧」と「請求書」にも、前述の「各帳票に設定するロールごとのパーミッション」の表の内容にしたがってパーミッションを設定していきます。

「社員一覧」と「請求書」のパーミッションの設定
「社員一覧」と「請求書」のパーミッションの設定

利用者ポータルの操作

 カテゴリとパーミッションの設定が完了したら、実際に利用者ポータルにログインして、レポートのアクセス制御の動作を確認してみましょう。前述の手順で作成したユーザー、「taro」のアカウントでログインします。

 「taro」のアカウントは「営業部」のロールに属しているので、左ペインから「営業部」のカテゴリを選択してみます。「営業部」のカテゴリには、「営業部」のカテゴリに属している帳票、かつ「taro」(「営業部」のロールに属しているアカウント)からアクセス可能な帳票が表示されます。

ユーザー「taro」で「営業部」カテゴリを開いた場合
ユーザー「taro」で「営業部」カテゴリを開いた場合

 同様に「hanako」のアカウントでログインして「総務部」のカテゴリを選択すると、「総務部」のロールに属しているアカウントからアクセス可能な帳票が表示されます。この時「請求書」は両方のアカウントから参照できていますが、「hanako」が所属する「総務部」のロールにはこの帳票の「読み取り」の権限しかないので、「削除」ボタンが表示されません。

ユーザー「hanako」で「総務部」カテゴリを開いた場合
ユーザー「hanako」で「総務部」カテゴリを開いた場合

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この記事の著者

グレープシティ株式会社 ActiveReportsチーム(グレープシティカブシキガイシャ アクティブレポートチーム)

 宮城県仙台市に本社を構えるグレープシティでは、日本の業務に適したシステムをより早く開発するためのソフトウェアを提供しています。エンドユーザーの利用しやすさ、幅広いユーザー環境への対応、そして何よりプログラマの作業を軽減することを一番に目指しています。 ActiveReportsは、帳票開発に必要なあらゆる機能を備えた当社を代表するコンポーネントの1つ。1998年の発売以来、日本だけでなく全世界で多数の帳票開発者に使用されています。製品開発は同チームが中心になり、「日本仕様」の厳しい要望を実現することを目指しています。...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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https://codezine.jp/article/detail/9281 2016/04/22 10:44

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