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5分でわかるActiveReports帳票(AD)

5分でわかるActiveReports帳票-ActiveReports Server(運用編)

ActiveReports for .NET 9.0Jで作るサンプル帳票(7)

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スケジュールの設定

 ActiveReports Serverでは、あらかじめ作成したスケジュール定義をもとに、定期的に帳票を配信することが可能です。配信の種類は、以下のいずれかを選択できます。今回は「Windowsファイル共有」の手順について説明します。

  • Windowsファイル共有
  • E-mail送信(添付ファイルまたはリンク)

備考

 E-mail送信の場合の手順については、「クイックスタートガイド」の「5. スケジュールの設定」をご覧ください。

共有スケジュールの作成

 ActiveReports Serverで帳票をスケジュール配信するには、まず「共有スケジュール」と呼ばれるスケジュールのテンプレートを作成します。管理者ポータルの左メニューから「スケジュール」をクリックして共有スケジュール画面を表示し、「新しい共有スケジュールの追加」をクリックします。

新しい共有スケジュールの追加
新しい共有スケジュールの追加

備考

 共有スケジュールには、「毎日」「毎週」「毎月」というテンプレートがあらかじめ用意されています。これらをカスタマイズしてスケジュール配信を行うことも可能です。

 スケジュールテンプレートの設定画面が開くので、以下の値を設定します。今回は月初のAM10:00に実行されるようにスケジュールを設定します。各設定項目の詳細については製品ヘルプの「スケジュールの管理」を参照してください。

スケジュールテンプレートの設定値
名称 月次請求書作成
説明 月次で請求書を作成します
パーミッション 「営業部」のチェックをオン
開始 スケジュール配信を開始する日時(ここでは2016/2/1 10:00を設定します)
間隔 1月間
曜日 全てにチェック
結果の保存期間 14日間
フォーマット PDF文書
配信種別 利用者に選択させる
スケジュールテンプレートの設定
スケジュールテンプレートの設定

 設定が完了したら[保存]ボタンをクリックします。スケジュールテンプレートが追加されて以下のように表示されます。

追加されたスケジュールテンプレート
追加されたスケジュールテンプレート

帳票にスケジュールを設定

 共有スケジュールのテンプレートを作成したら、次はそのテンプレートを使用して、帳票にスケジュールタスクを設定します。スケジュールタスクの設定は利用者ポータルの「スケジュール」タブから行います。

 前述の手順で「レポートのスケジューリングを許可」にチェックを入れた「営業部」のロールに所属する「taro」のアカウントで利用者ポータルにログインし、左ペインから「営業部」カテゴリを開き「請求書」を選択して、「スケジュール」タブを開きます。

「スケジュール」タブ
「スケジュール」タブ

 「スケジュール」タブから[スケジュールの追加]ボタンをクリックすると、「スケジュール1」という名前のスケジュールタスクが追加されるので、以下の値を設定して保存します。

スケジュール1の設定値
使用するスケジュール 月次請求書作成
配信種別 Windowsファイル共有
ファイル名 請求書_&{ExecutionTime:yyyyMM}
拡張子の有無 はい
ファイルパス ファイルを出力するネットワーク上のフォルダのUNCパス(ここでは「\\arserver\filesv」というパスにファイルを出力します)
ユーザー名 「ファイルパス」で指定したフォルダにアクセス可能なWindowsのユーザー名
パスワード 「ユーザー名」で指定したユーザーのパスワード
上書き 上書き保存

スケジュールタスクの設定

スケジュールタスクの設定

 あとはスケジュールの開始時刻になれば、自動的にタスクが実行されます。利用者ポータルで対象の帳票を選択し、「履歴」タブを開くと実行結果が確認できます。[開く]ボタンをクリックすると、生成したPDFのキャッシュデータを直接開けます。

スケジュールタスクの実行結果
スケジュールタスクの実行結果

 出力先として指定したフォルダを開くと、以下のように正常にPDFが出力されています。

出力されたPDFファイル

出力されたPDFファイル

まとめ

 今回はActiveReports Serverを運用していく上で重要となる、レポートのセキュリティ管理、スケジュール配信の方法について紹介しました。次回は、APIを使用した他システムとの連携方法や、監査データベースの設定方法について紹介します。

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この記事の著者

グレープシティ株式会社 ActiveReportsチーム(グレープシティカブシキガイシャ アクティブレポートチーム)

 宮城県仙台市に本社を構えるグレープシティでは、日本の業務に適したシステムをより早く開発するためのソフトウェアを提供しています。エンドユーザーの利用しやすさ、幅広いユーザー環境への対応、そして何よりプログラマの作業を軽減することを一番に目指しています。 ActiveReportsは、帳票開発に必要なあらゆる機能を備えた当社を代表するコンポーネントの1つ。1998年の発売以来、日本だけでなく全世界で多数の帳票開発者に使用されています。製品開発は同チームが中心になり、「日本仕様」の厳しい要望を実現することを目指しています。...

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【AD】本記事の内容は記事掲載開始時点のものです 企画・制作 株式会社翔泳社

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https://codezine.jp/article/detail/9281 2016/04/22 10:44

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