JavaScriptライブラリのjQuery開発チームは、「jQuery 3.0」のリリース候補版を5月20日(現地時間)に公開した。
「jQuery 3.0」では、jQuery.DeferredオブジェクトがPromises/A+仕様およびES2015との互換性を確保しており、Promises/A+コンプライアンステストスイートによる認証も得ている。
ほかにも、catch()メソッドが.then(null, fn)の代替としてpromiseオブジェクトになるとともに、明らかに誤っているリクエストに対してエラーメッセージを返すようになった。また、バージョン1.8から非推奨となっていたイベントエイリアスの.load、.unload、.errorが完全に廃止され、.on()の利用が求められる。
さらに、requestAnimationFrame APIのサポートによって、IE9以降およびAndroid 4.4以降の環境でアニメーションが利用できるようになったほか、:visibleの処理の見直しなどによって処理速度の向上を実現した。
なお、今回公開されたリリース候補版は、正式版と同一のソースコードを使用しており、重大なバグなどの問題がなければ、そのまま正式版として公開される。
「jQuery 3.0」正式版のリリース以降、バージョン1.12/2.2系列については重大な問題に対応するパッチの提供は行われるものの、バージョン3.0系列の新機能は提供されない。また、「jQuery 3.0」以降はInternet Explorer 6~8がサポートされないため、IE6~8に対応しなければならない場合は、バージョン1.12系列を使用する必要がある。
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・jQuery(英語)
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