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クラウドネイティブ時代のデベロッパー生存戦略

AWSが普及すれば、プログラマが活躍できる世界になると思った――ソラコム 片山暁雄さんのキャリア

クラウドネイティブ時代のデベロッパー生存戦略 第1回(前編)


クラウドはもう一般企業に使ってもらえるまでになった、再び開発者になるためソラコムへ

吉羽 AWSを退職したのは2015年の6月ぐらい? 5月末ぐらい?

片山 6月末ぐらいですかね。

吉羽 それは何かきっかけがあって?

片山 きっかけという意味だと、AWS SummitやE-JAWS(Enterprise JAWS-UG)の活動ですね。例えば、2014年のAWS Summit Tokyoにおいてソニー銀行さんがAWSの活用について話してくれたり、E-JAWSでもユーザーさん自体がAWSのメリットや活用方法について話してくれたり。

 日通さんもそうでしたけど、大企業のお客さんがAWSの価値をすごく認めてくれて、外に向けて話をしてくれたんです。技術的には良さそうだなって思っても、やっぱり事例がないと、という方に対してすごくインパクトがありました。こういった事例が出てくると、話を聞きたいという企業さんがどんどん増えてきて、僕は終盤は半分ぐらいエバンジェリスト活動のようなことをやってました。

吉羽 エンタープライズのエバンジェリストぽかったですよね。

片山 そうですね。エンタープライズのチームにいたんですが、エンタープライズエバンジェリストってのがずっといなかったんですよ。

吉羽 特に偉い人向けに話すってことだよね。

片山 そうです。僕がとあるCIOセミナーで話をする機会があったんですけど、2014年末ぐらいから、話し負けることが無くなってしまったんですね。例えば、AWSはこのように良くて、こういう機能が使えますと。こういう事例もあって、これだけメリットがあります、どうですか? と僕が話すと、大体理解してもらえるようになりましたし、質問されても、事例や機能が手元に揃っているので、ちゃんとした回答を打ち返せるような感じでした。もう一般企業に使ってもらえるまでになったなと。入社した目的は達成できたから、次を考えてもいいかなと思ったんです。

吉羽 あとは玉川さんの一大発表もあったし。でも、他にも選択肢はあったんですよね? AWS以外でものを作るっていう選択肢もあったなか、ソラコムに決めたのは?

片山 AWSのSIerさんに行ってもいいなって。そこだと確実にAWSは使えて、自分に合った案件もありそうだし、いくつかは考えましたけど。玉川さんに事業の内容を聞いて、どういうことをやるのかという話をしてもらって、これはいけそうだなと感じました。しかもすごく面白いなと思って。通信自体をAPIで操作できるのって、自分の中でも幅が広がるし、これを欲しがってる人は実は多いんじゃないかなっていうのは思ったんですよね。

吉羽 そうだね。ある意味レガシーな通信のレイヤー対してAPIを持ち込むっていう。

片山 AWSを介して、違う企業間でデータをやり取りするという取り組みって、これからすごく価値がありそうだなと。なので、AWSに直接つながってデータが取得できるような仕組みは、今後需要はありそうだと思ってました。ソラコムのサービスはそこと直結したので、やってみたいなと思ったのはありますね。今のスキルセットも生かせるし。

 データが集まると、次にまた新しいビジネスがそこで生まれるんじゃないかなと。そこは僕は全然知見がないので、どの企業のどういうデータを組み合わせたらどうなるか、というのは、完全にビジネスの話になると思うんですね。ただそこにデータを溜めるための口を作ることに関しては、僕は手助けできると思った。

吉羽 プラットフォーム。

片山 プラットフォームとして、そうですね。それを今必死でやってるって感じですね。

吉羽 過去に学んだことがちゃんとつながっている感じがしますね。

片山 やっぱり知らないことも多いですよ。例えばデバイスの知識があんまりないので、すごく勉強してます。

吉羽 ずっとSIMを焼いてるって時期があったそうで。

片山 SIMは、規格などが全然わからなかったので、読み込みひとつできなかったんですよね。でもよく見てみると、SIMの中でも結局Javaが動いているんですよ。Javaなら自分でも作れるし、JavaでSIMの読み込みもできるので、今その読み込みプログラムを作ってます。そういう意味だと面白いですね。ただまあ、デバイスはやっぱり難しいですね。

吉羽 最近ね、Raspberry Piも開発者の間で流行ってるけどね。

片山 実際の製品を作るのにも、基盤をどう作るかといったことが難しいです。他にも、最少発注数やロットをどうするか、とか。

吉羽 大量に発注して、在庫を持つと大変。

片山 ただ、たくさん発注しないと安くならないし、そもそも作ってくれないのもあったりして。

吉羽 ビジネスの読みも必要だしね。

片山さんも登壇する「SORACOM Conference 2016 "Discovery"」7/13(水)開催!

 イベント来場受付についてはすでに満席となってしまいましたが、基調講演の一部が視聴できるライブ配信チケットは申し込み可能です。ぜひチェックしてみてください。

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この記事の著者

吉羽 龍太郎(Ryuzee.com)(ヨシバ リュウタロウ)

 クラウドコンピューティング、DevOps、インフラ構築自動化、アジャイル開発、組織改革を中心にオンサイトでのコンサルティングとトレーニングを提供。 認定スクラムプロフェショナル(CSP) / 認定スクラムマスター(CSM) / 認定スクラムプロダクトオーナー(CSPO)。Developers Summit 2016ベストスピーカー(1位)。 著書に『Amazon Web Services企業導入ガイド』(マイナビ)、...

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CodeZine編集部(コードジンヘンシュウブ)

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