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開局6か月/900万DL突破の「AbemaTV」、急成長するウェブサービスを支えるフロントエンドエンジニアの舞台裏

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2016/10/18 14:00

目次

継続できる体制づくりが欠かせない、情報交換の工夫「Web Initiative Center」

――Web Initiative Centerは、いつチームとして立ち上がったんですか?

佐藤:4月です。発起人は自分なんですけれども。もともといろいろな形でプロジェクト横断的に、パフォーマンス改善や情報共有などに取り組んではいましたが、いまいちうまくいかなくて。

 何が悪いのかと考えたら、継続的な取り組みになっていないというところがあるんじゃないかと。勉強会をやろうといっても一度で終わってしまうとか。その辺に関心のある人たちを社内で集めたいという意図があって、まずそこから始めました。

 一人、二人で単発的にやっていってもうまくいかないし、消耗しちゃうし。だから、同じ志をもつ人間をまず社内で集めて、どうしたらいいだろうねって言うのを相談できる場を作りたかったっていうのがあります。

――センターはどういった体制なのでしょうか。

佐藤:実は全員ほぼ兼務で、泉水だけが専任なんです。トップダウンでパフォーマンスが大事だ、アクセシビリティが大事だと言っても、それに同調してくれる現場の人間と連携できてないと意味がないと思っています。その上で、「アメーバブログ」、無料でサイトを作ることができるサービス「AmebaOWND」、「AbemaTV」といったウェブを前面に押し出したコアなサービスをもっているプロジェクトのリーダー、かつ関心の高い人というのを全員兼務で入れています。

 トップダウンではなく、それぞれWeb Initiative Centerの人たちが中にいる感じですね。センター内ではこういうふうにやりたいよねとか相談するんですけど、実際には各現場のリーダーが自分たちで展開して自分たちでやるみたいな。その中で出た問題をリーダー間でさらに共有するスキームにしています。

 専任の人がスポットで入って解決するのって短期的にはもちろん必要なんですけれども、ただそのスポットで参加している人がいなくなっちゃうと、結局そのチームの文化として根付かないだとか、やっぱり一過性で終わりやすいところがあったので。

 だから、センターとして何をやっているのかというと、ほぼ実務はないという形です。意思共有ネットワークでもあり、助け合い。組織上で言うと、わりとインフォーマルなグループですね。

――活動はチャットなどで行っているのでしょうか?

佐藤:チャットが多いですね。あと一緒にランチミーティングとか。SpeedCurveを入れた直後とかは、画面を眺めながら、見方はどうしようとか、どうやったらデザイナーやビジネスサイドの人に伝わるだろうかを話しました。あと、指標がたくさんあるんですけど、どれを中心に見てアラートを出したらいいんだろうね、とか。そういう相談をして決めた結果を、各現場でそれぞれ展開していく形です。

――実際始められてから、だいたい半年が経ったわけですが、やってみた感想は?

泉水:自分はさっき言ったように専任で入って、AbemaTVのパフォーマンス改善で一定の成果を上げながら、自分の興味ある分野に注力できたのは楽しかったです。特に、現場がパフォーマンスもやらないといけないねって気付いてくれたのが一番よかった。

佐藤:さっきのリーダー格を集めてというところに関連するんですけど、そういう立場で今までみんなを引っ張ってきた人たちって、パフォーマンスもアクセシビリティのことも、もちろん分かっているし、やらないといけないという危機感もあったんですよね。それを推進する力が一人だけだとどうしても出しきれないところが多かったのかなって思っていて。

 アクセシビリティに関しては、うちの会社でも、まだまだこれから、という感じではあります。社内でアクセシビリティに関するスペシャリストは今なお不在ですが、これから我々がその役割を担う、ぐらいの気持ちでやっています。この辺りも、いざ話に出してみると、みんな気にしている、やらないといけないと考えているといったニーズを掘り出すことができて。そういう意味で、技術的なマネジメント機能は、ある程度果たせているのかなという気はします。


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著者プロフィール

  • 斉木 崇(編集部)(サイキ タカシ)

    メディア編集部 メディア1(CodeZine/EdTechZine/ProductZine)編集統括 兼 EdTechZine/ProductZine編集長。1978年生まれ。早稲田大学大学院理工学研究科(建築学専門分野)を卒業後、IT入門書系の出版社を経て、2005年に翔泳社へ入社。ソフトウェア開...

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