Googleは11月7日(現地時間)、AIエージェント開発ツールキット「Agent Development Kit(ADK)」のGo言語対応を発表した。ADKは、開発者が単純なタスクから複雑なワークフローに至るまで、エージェントアーキテクチャをより簡単に作成、導入、オーケストレーションできるように設計されたオープンソースツールキットだ。
ADKを利用することで、開発者は複雑な大規模言語モデル(LLM)のオーケストレーション、エージェントの挙動、ツール連携などをコードによって直接管理でき、堅牢なデバッグ、信頼性の高いバージョン管理、任意の環境への展開が可能になる。
今回追加されたGo言語向けADKは、Goの並行処理や型安全性といった特徴を活用し、拡張性のあるAIエージェントアプリケーションを効率的に開発できるほか、「MCP Toolbox for Databases」により30種類以上のデータベースとの統合も可能だ。また、複数エージェントによるシステム構成や階層化設計のほか、テストとデバッグ用の開発用UIも備えている。
さらに、エージェント間連携プロトコル「Agent2Agent(A2A)」に対応し、主エージェントが特化したサブエージェントへタスクを安全・柔軟に委譲できる「A2A Go SDK」も提供されている。
ADK for Goの導入方法やサンプルコード、ドキュメントは公式サイトおよびGitHubリポジトリから確認できる。
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