Microsoftは11月18日(現地時間)、これまで「Teams AI Library」として提供していたMicrosoft Teams向けのアプリケーション開発などを支援する開発ツールの名称を「Microsoft Teams SDK」に改め、正式リリースした。新しいSDKはC#およびJavaScriptで一般提供されており、Python版もパブリックプレビューとして提供されている。
Microsoft Teams SDKは、チャットボットなどの会話型エージェントを始めとする、Teams向けアプリケーションの開発を支援することを目的にしている。今回発表された「Microsoft Teams SDK」では従来のTeams AI Libraryから進化し、Model Context Protocol(MCP)やエージェント間通信(A2A)といったAI機能を統合した点が大きな特徴だ。これにより、複雑なマルチエージェントのワークフローや外部AIサービスとの連携が可能となり、より多機能なTeamsエージェントの開発が実現できる。
また、新たなSDKでは定型的なコードを70%程度削減し、開発者の作業効率を大幅に高めている。さらに、統合されたライブラリとしてBotbuilder、Microsoft Graph、Adaptive Cards、Client各種の機能を利用できるため、複数SDKを管理する必要がなくなった。
さらに、UIについてもAdaptive Cardsとの連携を強化し、チャット内に表やボタン、入力フォームなどのリッチコンテンツを簡単に埋め込むことが可能となった。これにより、テキストだけではなく視覚的にも分かりやすいインタラクションを提供できる点も、ユーザー体験向上に寄与する。
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CodeZine編集部(コードジンヘンシュウブ)
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