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プロダクト担当者インタビュー(AD)

表情を読み話をするコミュニケーションAIは、こうして誕生した~「面白い何かを作りたい!」、社内チームで思いを形に

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イベント出展で大きな反響

 反響はどうだったか。

 CEDEC 2016でのセッションのタイトルは「『俺の嫁』、人工無能やめるってよ。」。CG少女“鷺宮カノ”をフィーチャーしていること、それに「人工無能」と呼ばれる脈絡のないチャットボットとはひと味違うことを織り込んだタイトルだった。展示ブースでもコミュニケーションAIのデモを実施した。

 デモは話題になった。「もともとCEDECには非常に幅広い業界から人が集まっている。その中でどういう人に“刺さったか”を見ると、業種も年代も関係がない」(緒方氏)。コミュニケーションAIは、CG少女のキャラクターを使っている点で男性向けの企画と思われがちだが「デモ展示に来てくれた人の4割が女性だった。『なぜ男性キャラクターはないのか』と言われた」(緒方氏)。このあたりも興味深いところだ。

 翔泳社主催の開発者向けイベント「デブサミ2017(Developers Summit 2017 )」のセッションでもコミュニケーションAIを紹介している。ゲーム開発者向けカンファレンスのCEDECと違い、デブサミはエンタープライズ分野やWeb分野の開発者が多い。母集団が異なるイベントなのだが、コミュニケーションAIに興味を持ってくれた人の割合は似通っていたそうだ。

デブサミ2017 登壇の様子(講演者:NTTPCコミュニケーションズ シニア ソフトウェアエンジニア 兼 データサイエンティスト 髙橋敬祐氏)
デブサミ2017 登壇の様子
(講演者:NTTPCコミュニケーションズ シニア ソフトウェアエンジニア 兼 データサイエンティスト 髙橋敬祐氏)

 イベント参加で得られた知見のひとつは、今回開発したコミュニケーションAIが“刺さる”人々は、分野、年齢、性別とはあまり相関がない集団だということだ。アンケート回答に記入された属性とは別の、ある種の感受性を持った人々を刺激する何かが、このコミュニケーションAIにはあったのだと考えられる。

 緒方氏は「万人受けは刺さらない」と話す。刺さる人々に向けて面白い何かを追求する形で、コミュニケーションAIの可能性を推し進めていく考えだ。現在は、2017年の発表に向けて「次期バージョンの開発」と「新しいコンセプトのAIを企画中」とのことだ。

 デブサミ2017の講演の様子をレポートしています。WebARENA backstage(ブログ)はこちら-デブサミ出展レポート

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この記事の著者

星 暁雄(ホシ アキオ)

ITジャーナリスト。日経BP社で『日経エレクトロニクス』記者、オンラインマガジン『日経Javaレビュー』編集長などの経験を積み2006年に独立。現在はフリーランスとして活動。半導体、プログラミング言語、オペレーティングシステム、エンタープライズIT、インターネットサービス、スマートデバイスなど、幅広い分野の取材執筆経験を持つ。イノベーティブなソフトウェア分野全般に関心を持つ。最近は現実世界のモノとソフトウエアを結ぶ技術に特に注目している。より詳細な経歴はこちら

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

【AD】本記事の内容は記事掲載開始時点のものです 企画・制作 株式会社翔泳社

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https://codezine.jp/article/detail/10037 2017/03/29 14:00

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