こんにちは、エンジニアのちゃんとく(@tokutoku393)です。本業ではPHPでバックエンド開発をする傍ら、テクニカルライターとしてdotstudioに参加しています。
「IoT」というワードが流行って久しく、個人でハックを楽しむ人やIoT関連イベントが多くなってきました。現在では、ブラウザから簡単に制御できたり半田付けなしに繋げられたりと、ハードウェアの複雑な設定なしで簡単に扱えるIoTデバイスも増えてきています。
今回はスマートフォンからの設定でインターネット接続ができる、IoTプラットフォーム「Electric Imp」の開発キット「impExplorer Developer Kit」を紹介します。
Electric Impとは
IoTの開発に必要なハードウェア・ソフトウェア・インフラと管理ツールを一元提供するプラットフォームです。
Electric Imp専用のWi-Fi通信モジュール搭載のハードウェア、簡単にWi-Fi設定ができるスマートフォンアプリ、ウェブからハードウェア・ソフトウェアの開発、実行ができるimpCloudからなる「IoT QuickStart Family」を使って簡単にIoTプロダクトの開発を始めることができます。
以前「IoT開発向けのSDカード型デバイス&プラットホーム「Electric Imp」を試してみよう」で紹介したimp001モジュールは国内では使えませんでしたが、新しいimp004mモジュールは技適認証済みで、待望の国内発売開始となりました。
今回は開発キットの一つ、「impExplorer Developer Kit」を紹介します。
impExplorer Developer Kit
- 正式名称:impExplorer Developer Kit(いんぷえくすぷろーら でぃべろっぱー きっと )
- 電源供給方法:USB miniBまたは単三電池3本
- Wi-Fi:impModule(imp004m)搭載
- Bluetooth:非搭載
- 税込価格:7,980円
Electric Impは「電気の小鬼」と言う意味で、ロゴマークも小鬼になっています。
Wi-Fiセットアップに使うのはスマートフォンアプリだけ
Electric Impは「IoT製品開発向け」と打ち出しており、ハードウェアはWi-Fi(またはEthernet)でインターネットに繋がることが前提になっています。プログラムに手を加える必要はなく、スマートフォンアプリを使って30秒程度でWi-Fiセットアップを完了することができます。
impCloudでサーバサイド・ハードウェアの一元開発
インフラと管理ツールを提供するimpCloudではデバイス管理ツールに加えてウェブ統合開発環境(IDE)が用意されており、Agent(クラウド側)とDevice(デバイス側)をSquirrel(スクワール)という言語で一元開発できます。
Agentの仕組みを使えばWebサーバを自分で用意する必要がないので、手軽にウェブ連携を試すことができますね。
単三電池でスタンドアロンに稼働
impExplorer Developer Kitは電池ボックスが搭載されており、初めから電池駆動で動かすことができます。場所を選ばず、Wi-Fiさえあればインターネットにつながるので、IoT製品のプロトタイプ制作にはかなりオススメです。