APIモードのおさらい
連載第1回でも紹介したAPIモードはRails 5の代表的な新機能の一つで、RailsアプリをAPI用途に特化させる仕組みです。新規RailsアプリをAPIモードで新規作成する場合、rails newコマンドに--apiオプションを指定して実行します。
APIモードで作成されたRailsアプリでは、各種ジェネレーターコマンド(rails g)の挙動が変わります。具体的にはビュー・アセットファイルが自動生成されなくなります。
チャットアプリに追加する新機能
チャット上で「/img rails」と入力すると、Google画像検索で「rails」と入力して1番目にヒットした画像がチャット上に表示される機能を追加します。
今回、Rails 5のAPIモードを使って新規作成するRailsアプリは、「rails」などの検索語句をgetパラメーターで指定すると、Google画像検索結果で表示された1番目の画像のパスを取得して、APIのレスポンスとしてJSONで返却するものとします。
前回連載までにAction Cableを使って実装した元のチャットアプリは、チャット上での入力形式が「/img」で始まる場合に検索語句をパラメーターとしてAPIへリクエストを送信し、受け取ったJSONからimageタグを生成して画像を表示するよう修正します。
以下の流れで解説していきます。
- APIの新規作成
- 既存チャットアプリの修正