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全員が「高い技術力」と「顧客の課題解決力」を磨き続ける! AWSクラウドサポートエンジニアのスキルアップ環境とは

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2017/11/22 14:00

目次

短期間で即戦力となり、最前線に居続けられる「学び力」

 中途も新卒も、クラウドサポートエンジニアとして集中トレーニングを受ける期間はわずか3カ月。一体どのようにして実践的なスキルを身につけるのか。現在はメンターを務め、自身も2年半前に中途入社で研修を受けた有賀氏によると、入社後に基礎的なAWSの仕組みをeラーニングや座学で1カ月程度学び、2カ月目からはAWSのサービスを動かしながら、サポート業務のトレーニングを実践的に行うという。最初は先輩メンターが伴走するが、3カ月目に向けて徐々に独り立ちをしていく。

 「トレーニング期間の後、業務を担当しながら継続的に、高度で専門的な技術やエンタープライズ系のお客様に向けた付加価値提供などの“プラスα”を学びます。その後も、新しいサービスの登場やアップデートがあれば研修があり、自分の得意分野や事例などを発表し合うセッションや、自身のスキルアップのための時間を通じてインプットを続けます。なので、入社して数カ月後には『教える側』になる一方、ベテランになっても『学ぶ側』であり続けるんです」(有賀氏)

有賀氏は、「新人もベテランも学ぶことは尽きない」と語る
有賀氏は、「新人もベテランも学ぶことは尽きない」と語る

 常に新しい技術や仕様が登場し、それをキャッチアップしなければ価値を提供することはできない。まさにインプットとアウトプットを同時並行で続ける必要がある。

 「技術の賞味期限はどんどん短くなっているため、常に新しい技術を学び続ける必要があります。私自身も、前職でネットワーク技術がコモディティ化するのを目の当たりにしてきましたから、次々登場する技術をインプットし続けなければ、といった意識は強いです」(有賀氏)

 そうなると、「何が次に来るのか」を予測し、先回りして技術を学ばなければならない。そんな中、AWSの社内には世界中から集まったえりすぐりの情報や技術があふれており、自由にアクセスできる。エンジニアにとっては最高の環境だ。例えば、AWSの新しいサービスができると、そのサービスの開発者本人が使い方やコツを紹介し、その様子がすぐに動画化されて共有される。ドキュメントの文化も根強く、コードを書いた人間が作成したドキュメントが社内に必ず残される。それがグローバルレベルで行われているというわけだ。

 「AWSのサービス開発者によるレクチャーが最も新しく正確で、メッセージも強い。新しい技術やサービスが生み出された瞬間、生み出した本人からダイレクトに情報を受け取れるのは、AWSの人間の特権だと思います。さらにAWSでは毎年多くのサービス・機能が追加されるため、それをキャッチアップするだけでも膨大なインプットになります」(有賀氏)

 新卒社員については、基本的なトレーニングやOJTの他に、ビジネスマナーや接遇といった“社会人”の知識やスキルを習得する研修が加わる。その研修も常にアップデートされるのがAmazonらしい。実際、昨年に長谷川氏が受けたトレーニングの課題を受け、今年入社の星野氏が受けた内容がアップデートされていたという。

 「私が入社当時に課題に感じたのは、お客様側の事情を知らないことでした。中途の方なら、前職の会社の状況から想像できるかもしれませんが、新卒にはそのようなバックグラウンドがなく、『どういう答えが欲しくてこのような質問をされるのか』『どのようなレベルでの回答を差し上げればいいのか』などが想像できないこともあります。そこで、経験豊富なメンターについてケースごとの対応セッションを追加で受けたことがありました」(長谷川氏)

 一方、新卒として学ぶ中で経験した、初心者が陥りがちな落とし穴や、理解しづらい部分を意識しながらサポートすることで、好評価を得られたという。それがベテラン側にフィードバックされるのもAWSでは普通のことだ。

「会社がどう育ててくれるか」ではなく「自分がどう学ぶか」

 こうして話を聞いてみると、従来の日本企業の研修とはかなり異なる印象がある。戸惑いや違和感はなかったのだろうか。

 有賀氏はかつて在籍した日本企業との違いを踏まえて、「AWSでは、オンラインのレクチャーはどんどん更新され、必要な情報も十分用意されている。個々人が主体的に活用し、キャッチアップする姿勢が必要です。ただ言われたことだけをやる、といったタイプの人には向かないでしょう」と語る。

 とはいえ、実際に入社した人の中には、AWSの学びの環境に戸惑う人はほぼいないという。おそらくITの世界では情報へのリーチやスキルアップは自発的なものであり、学生時代から主体的に研究を進めて来た人には自然なことなのかもしれない。逆に言えば、主体的なタイプでなければついていけないとも言える。新卒で入社した2人も「入社前に『会社がどう育ててくれるか』が気になったことはないですね」と“会社に成長機会を求めること”について首をかしげる。

 裏を返せば、求めれば答えが得られる恵まれた環境とも捉えられる。業務に真摯に向き合ううち、自然とスキルも技術もステップアップしていく、そんな幸せな環境が他にあるだろうか。あくまで主体的に取り組む気持ちがあって初めて意味を持つ。おそらく、この「主体的な課題解決意欲」がAWSのサポートエンジニアに求められる唯一の要件なのかもしれない。

 「知人に『自分はクラウドの経験がないから、AWSなんてとても無理』などと言われることがありますが、実はクラウドの知識や技術はいくらでもキャッチアップできるんですよ。まさに『求めよ、さらば与えられん』の環境です。ですから、クラウドに関しては未経験であっても、AWSに興味があるならぜひ、挑戦してほしいと思います」(有賀氏)


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著者プロフィール

  • 伊藤 真美(イトウ マミ)

    エディター&ライター。児童書、雑誌や書籍、企業出版物、PRやプロモーションツールの制作などを経て独立。ライティング、コンテンツディレクションの他、広報PR・マーケティングのプランニングも行なう。

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