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エンタープライズ企業がコンテナを導入するために必要なこととは?――ネットアップのエンジニア向けコミュニティ「NDX Lab」に学ぶ

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 エンタープライズ向けにストレージやデータ管理ソリューションを提供しているネットアップ。同社では企業のデジタルトランスフォーメーションを支援すべく、エンジニア向けコミュニティ「ネットアップ・デジタルトランスフォーメーション・ラボ(NDX Lab)」を開設した。NDX Labではアプリケーションのコンテナ化、データ永続化、CI/CDパイプラインの構築、さらにはマイクロサービス化に至るまでのステップを学べるワークショップを開催。どのようにコンテナ化を推し進めるか課題を抱えるエンジニアにとって、「待っていた」ともいうべき取り組みだ。NDX Labの指揮を執るネットアップ CTOの近藤正孝氏と、NDX Labの運営メンバーである同社 ソリューションアーキテクトの渡邊誠氏に、企業がコンテナ化を進めるにあたり必要なこと、そしてNDX Labの取り組みについて聞いた。

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コンテナ導入にあたって壁となる「データ永続化」の問題

 ネットアップは1992年に米シリコンバレーで創業され、NAS、SAN、それらを統合したユニファイドストレージなどをエンタープライズ企業向けに提供するITソリューションプロバイダとして成長してきた。強みはRAIDやSnapshotなどを効率よくデータ管理できる仕掛けを用意していること。近年はクラウド市場にも注力しており、「デジタルトランスフォーメーション時代に向け、当社がこれまで開発してきたデータ管理の効率化の仕掛けを、Microsoft AzureやAmazon Web Servicesなどのクラウドサービスと連携しソリューションとして提供する企業へと変貌しつつある」と、ネットアップ CTOの近藤正孝氏は語る。

 クラウドとともにここ数年、ネットアップが注力しているのがコンテナ関連の技術である。「コンテナが登場した当初、ハイパーバイザーよりも効率よくシステムを立ち上げることができることで注目されたが、ステートレス(状態を保存しない)な設計のアプリケーションを想定した技術であるため、データの保管・保存(データ永続化)に課題がある。エンタープライズ企業がコンテナを導入し、アプリケーションの開発から運用までといったライフサイクルを可能にするには、データの永続化が必要だ。そこでネットアップのコンテナへの取り組みが始まった」(近藤氏)

ネットアップ合同会社 常務執行役員 CTO システム技術本部 近藤正孝氏
ネットアップ合同会社 常務執行役員 CTO システム技術本部 近藤正孝氏

 他の多くのストレージベンダーでもデータ永続化のための取り組みを行っているが、中でもネットアップは長く貢献し続けている。ネットアップは、クラウドネイティブなOSSを推進する団体であるCNCF(Cloud Native Computing Foundation)に、2015年12月からボードメンバーとして参画しており、コンテナオーケストレーションツールKubernetesに対して、データの永続化やデータマネジメント環境という観点で貢献してきた。

 「ダイナミックストレージプロビジョニングの策定や、最近ではCSI(クラウドストレージインタフェース)など、データ永続化周りの技術の策定に関わっている。Kubernetesと連携して外部ストレージに対して動的にプロビジョニングする仕組みである『Trident』を開発し、オープンソースで公開している」(近藤氏)

 システム技術本部 ソリューションアーキテクト部ソリューションアーキテクトの渡邊誠氏は、データ永続化の重要性について以下のように語る。

 「コンテナの特徴は、ラップトップで作ったアプリケーションを仮想サーバやクラウドなど異なる環境に移しても同じように動作できるポータビリティ性だ。しかし本当にアプリケーションを動かすには、データも持ち歩かないといけない。それもネットアップの技術を使えば簡単にできる。

 例えば、テストデータを作るのは結構大変な作業だが、ある程度のデータが蓄積できればそれをコピー、クローニングしてすぐにテストが実施できる。数テラバイトのデータの移行には通常2~3時間かかるが、当社の技術を使えば数秒で用意できる。それに加え、容量消費もしない。2TBのデータを5つコピーしても10TB消費するのではなく、2TB+変更分となる」

ネットアップ合同会社 システム技術本部 ソリューションアーキテクト部 ソリューションアーキテクト 渡邊誠氏
ネットアップ合同会社 システム技術本部 ソリューションアーキテクト部 ソリューションアーキテクト 渡邊誠氏

 このようにクラウドやコンテナ技術にいち早くコミットしてきたネットアップだが、近藤氏は「実際にサービスを開発しているエンジニアには、ネットアップがコンテナに貢献し、アプリケーション開発に重要なサービスを提供していることが伝わっていなかった」と語る。というのも同社は冒頭でも述べた通り、NASやユニファイドストレージなどの製品を提供してきた。それらの製品の窓口になるのはIT部門だったからだ。

 直接、アプリケーション開発者やデータサイエンティストにアプローチする手段であり、技術への本気度を伝えるために新たに始めた取り組みがある。それが「ネットアップ・デジタルトランスフォーメーション・ラボ(NDX Lab)」だ。

 NDX Labとは、エンタープライズ企業のデジタルトランスフォーメーションを加速させるための取り組みである。コンテナ化、マイクロサービス化などデジタルトランスフォーメーションを推進するテクノロジー導入のシナリオ(ドキュメント)の公開、ワークショップ、オンライン(Slackによる意見交換・共有)・オフライン(ネットワーキング)のコミュニケーションの場を提供する。

次のページ
エンタープライズ企業がコンテナ化を進めるためのロードマップ

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この記事の著者

中村 仁美(ナカムラ ヒトミ)

 大阪府出身。教育大学卒。大学時代は臨床心理学を専攻。大手化学メーカー、日経BP社、ITに特化したコンテンツサービス&プロモーション会社を経て、2002年、フリーランス編集&ライターとして独立。現在はIT、キャリアというテーマを中心に活動中。IT記者会所属。趣味は読書、ドライブ、城探訪(日本の城)。...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

篠部 雅貴(シノベ マサタカ)

 フリーカメラマン 1975年生まれ。 学生時代、大学を休学しオーストラリアをバイクで放浪。旅の途中で撮影の面白さに惹かれ写真の道へ。 卒業後、都内の商業スタジオにカメラマンとして14年間勤務。2014年に独立し、シノベ写真事務所を設立。雑誌・広告・WEBなど、ポートレートをメインに、料理や商品まで幅広く撮影。旅を愛する出張カメラマンとして奮闘中。 Corporate website Portfolio website

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