今回紹介するのは、aitendoで販売されているUSB-TTL変換キット「AKIT-DTR340MC」です。
USB-シリアルコンバータ「CH340G」を搭載する、USB~シリアル(TTL)コンバータモジュールを作成するためのキットです。
USB-シリアルコンバータがあることによって、ビデオ出力(HDMI)やキーボードが繋がっていない状態のRaspberry Piに対して、シリアルコンソールからシステムにログインすることができます。
また、IPアドレスを付与する前の状態から使えますので、SSH接続でのログインより便利な場合もあります。 あとは外出先に持ち出した時にHDMI接続のモニターを用意しなくてもUSB-シリアルコンバータがあれば、Raspberry Piにログインして操作ができます。
自分ではんだ付けする必要がありますが、自宅にあると便利なのでオススメします。
AKIT-DTR340MCを動作確認したところ、Windows 10のデバイスドライバーがデフォルトで対応しているので、USB接続するだけでドライバーが認識されすぐ使うことができました。そのため、Windows 10利用時には、ドライバーをダウンロードして設定する等の面倒な作業が必要ありません。
考えられる用途
Raspberry PiとWindowsマシンをシリアル接続できるようになると、以下のシーンで活用できます。
- Windowsマシンから直接Raspberry Piを繋いでコマンド操作したい
- 外出先でディスプレイが無くても、Raspberry Piを気軽に使いたい
- Raspberry Piをレスキューモードで動作させてトラブルシューティングしたい
Raspberry Piをシリアル接続するためのケーブルが自宅に1本あると本当に便利なので、この機会にぜひいかがでしょうか。
Raspberry PiとAKIT-DTR340MCの接続方法
今回は、Windows 10とRaspberry Pi Zero、AKIT-DTR340MCを用意します。それと、ジャンパーワイヤー(オス-メス)も3本必要です。ジャンパーワイヤーの繋ぎ方は以下の通りです。
Raspberry Pi | AKIT-DTR340MC |
---|---|
GND | GND |
GPIO14(TXD0) | RxD |
GPIO15(RXD0) | TxD |
RxDはデータの受信(Reciver)、TxDはデータの送信(Transmitter)の役割をしています。
写真の通り接続します。