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カンファレンスに採択されやすい公募とは? 「Developers Boost」公募セッション選考を通じて見えたポイント

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2018/10/19 17:00

 技術カンファレンスの公募は、誰もが一度は挑戦してみたい、登壇してみたいと思ったことがあるのではないでしょうか。本記事では、翔泳社が、U30(30歳以下)エンジニア向けに新しく開催する技術カンファレンス「Developers Boost」に寄せられたセッション公募の選定を通じて、考えた当選の基準や、応募内容をもっとこうした方がいいのでは、と思うことについて考えをシェアしたいと思います。一イベントの公募ということで参考になる範囲が限定的かもしれませんが、カンファレンスの公募に応募する際の参考や、セッション内容を考える際のヒントになれば幸いです。

はじめに

 こんにちは。CodeZine編集部の近藤佑子です。12月15日に初開催するU30エンジニア向けのカンファレンス「Developers Boost」(以下、デブスト)の企画も担当しています。

 デブスト開催にあたり、U30エンジニアによるセッションの公募を10/10まで受け付けており、先日選考結果をお送りさせていただきました。今回、初めてのイベントで、短い応募期間のなか、どれだけ集まるのかが不安でしたが、予想を超えるたくさんの応募が集まりました! 本当にありがとうございます。

 今回は、選考にあたって考えた基準や、応募内容をもっとこうした方がいいのでは、と思ったことについて、イベント主催者の立場から考えをシェアしたいと思います。

Developers Boost~U30エンジニアの登竜門~

開催概要

 「Developers Boost(デブスト)」は、入門からハイエンドまでの技術書、Webメディア「CodeZine」、カンファレンス「Developers Summit(デブサミ)」など、さまざまな媒体でITエンジニアの成長を応援してきた翔泳社が運営する、30歳以下(U30)の若手エンジニアのための技術カンファレンスです。

 15年以上継続してきたデブサミでは、エンジニアが所属を超えて、同じ課題と悩みを分かち合う仲間を見つけてきた瞬間に多く立ち会ってきました。

 デブサミが生まれた当初よりもさらに、エンジニアがキャッチアップすべきテクノロジーが目まぐるしく登場し、ビジネス面でも変化の多い時代へと移り変わっています。これからIT業界で長く活躍していく、若手エンジニアのみなさんの成長の助けとなるような、新たなイベントの必要性を感じました。

 今回、新たにU30エンジニア向けに開催する「Developers Boost(デブスト)」では、自分にはない挑戦をしているエンジニア、所属を超えてコミュニティをリードするエンジニアたちとの出会いにより、U30エンジニアのスキルをブーストし、エンジニアの頂点を目指し高めあっていける場を作りたいと思います。

採択したセッションを選んだポイント

 今回のイベントのサブタイトルを「U30エンジニアの登竜門」としたとおり、若手エンジニアが相互に刺激を与えあうような世界観をイメージしています。

 本イベント企画に際し、とある若手エンジニアの方に「どんな講演が印象に残っているか」とヒアリングしたところ「自分ではやれないことを成している若手エンジニアの話を聞くと刺激を受ける」と伺いました。これは今回のイベントの企画の根底を走っています。

 そのため公募も「どれだけ参加者であるエンジニアに影響を与えられるか」という視点で選ばせていただきました。

 影響を与えられるセッションとはどんな内容でしょうか。今回の公募では、以下のようなポイントを重視して当選セッションを選びました。

  • 同世代から見て「これはすごい」と思うことを達成した実体験(開発事例)に基づく内容
  • 他では聞けないような独自性のある内容
  • (幅広いテーマを扱っているイベントのため)一定の幅広い層のエンジニアに刺さる内容

 その他、すでに決まっている招待セッションとのテーマの兼ね合いも考慮に入れて、選考しました(さまざまなテーマのお話を届けたいため)。

応募内容のブラッシュアップポイント

 また、今回残念ながら落選になってしまった方も、それぞれよいポイントがあり、落選にするのが申し訳なかったです……。もっとこうしてみては、と思うポイントをいくつか上げてみます。

個別のテクノロジーをテーマにするにしても、幅広い聴講者をイメージして

 今回のデブストは、イベント全体としては、特定のテクノロジーではなく幅広いテーマを対象にしているため、来場者もさまざまな方が来ることが予想されます。特定の技術の勉強会なら受けそうだけど、デブストだとどうだろう……と思った応募がいくつかありました。例えば、少しニッチなテクノロジーの場合、そのテクノロジーを全面に出すのではなく、そのテクノロジーで解決している課題を押し出すなどの構成にして、対象テクノロジーについて知らなかった、関心がなかった人を巻き込むのも一つのポイントかもしれません。

実際の開発事例に基づいたトピック

 業務を通じて調査したり、自分で調べたりして得た知見をシェアいただくような応募もいくつかありました。とてもおもしろそうで、聞いた方にとっても勉強になると思いましたが、来場者にとって知識を得るだけになってしまわないかな(スピーカーさん自身から受ける刺激が、実体験に基づくものよりも少なくなってしまわないかな)と思い、泣く泣く落選にした応募もありました。

 実際にその知見を使って、アプリケーション開発に落としてみるところまで展開できるとなおのことよかったです(今回は登壇時間が20分のため、短くて難しかったかもしれませんが……)。

セッションの独自性やメッセージを明確に

 例えば、トレンドの技術への移行といったトピックは、一定興味を持たれる反面、普通に書くと「よくある話」になってしまっている印象でした。「この事例における独自性はなにか」「来場者が見たときに刺激を受けるポイントはどこか」「具体的な成果は何か」を気にして、概要に加えていただけるとより判断しやすかったです。

 また、20分でまとめるには話が壮大すぎて伝わりにくいのでは、と感じたセッションもありました。同じテーマでも、ポイントを絞ることでよりメッセージが伝わるセッションにできると思いました。

おわりに

 本記事で紹介したポイントは、今後のイベントの企画、方向性によって今後変わっていく可能性があります。参考程度にお考えください。2019年2月14~15日に開催するDevelopers Summit 2019の公募も、11月に募集開始予定です。カンファレンスとしてカバーするテーマも、イメージする来場者も、このデブストと近いので、本記事が一定の参考になるかもしれません。こちらもぜひ、ご応募お待ちしています!

 改めまして、今回は本当にたくさんのご応募、ありがとうございました! U30エンジニアのいきおいを感じ、とても嬉しかったです!



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著者プロフィール

  • 近藤 佑子(編集部)(コンドウ ユウコ)

    CodeZine編集部 副編集長。1986年岡山県生まれ。京都大学工学部建築学科卒業、東京大学大学院工学系研究科建築学専攻修士課程修了。「院試浪人中に暇だったから」「プログラマーの友人が増えたから」という理由でプログラミングやWeb制作を学び、IT企業への就職を目指していたら、一時は就活生として有名...

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