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WTPではじめるサーバサイドJava入門

サーバサイドJava入門 TomcatとEclipse WTPの導入手順

WTPではじめるサーバサイドJava入門 第1回


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Tomcat 5.5のインストール

 ダウンロードしたファイル(ここでは、apache-tomcat-5.5.23.exe)がTomcatのインストーラです。ダブルクリックして起動すると、Tomcatのインストーラ画面が現れます。

ダウンロードしたEXEをダブルクリックして起動する。
ダウンロードしたEXEをダブルクリックして起動する。

 そのまま次へ進むと、「License Agreement」画面になります。これは、いわゆる使用許諾契約の画面です。一通り目を通し、「I Agree」ボタンをクリックしてください。

使用許諾契約。一通り目を通しておくこと。
使用許諾契約。一通り目を通しておくこと。

 続いて、インストールするコンポーネントの選択画面になります。ここでは、「Select the type of install:」という表示の右側にあるメニューから「Normal」を選んでおきます。

インストールするコンポーネントを選ぶ。[Normal]というメニューを選んでおけばいい。
インストールするコンポーネントを選ぶ。[Normal]というメニューを選んでおけばいい。

 続いて、インストールする場所の指定になります。通常は、Program Files内に「Apache Software Foundation」というフォルダを作成し、その中にインストールします。これはデフォルトのままにしておけばいいでしょう。

インストール場所はデフォルトのままにしておく。
インストール場所はデフォルトのままにしておく。

 続いて、サーバ設定の画面になります。ここでは使用するポート番号(これは、ネットワークサービスを識別するためのものです)と管理者名、パスワードを指定します。ポート番号は「8080」になっているはずです。これは変更しないでください。また管理者名とパスワードはそれぞれで任意に設定してください。

ポート番号は8080にしておくこと。
ポート番号は8080にしておくこと。

 最後に、使用するJRE/JDKのパスを指定します。Tomcat 6.xは、JDK 5.0以降が必要になります。右側の[...]ボタンをクリックし、それ以降のJRE/JDKのインストールされているフォルダを選択してください。

JRE/JDKのパス。既に5.0以降がインストールされていれば、自動設定される。
JRE/JDKのパス。既に5.0以降がインストールされていれば、自動設定される。

 後は[Install]ボタンをクリックすれば、インストールが開始されます。

Tomcatの起動について

 Tomcatは、サーバプログラムの形態をしています。常時起動した状態で、クライアント(Webブラウザ)からアクセスがあると各種の処理を行ってデータを送り返します。従って、サーバサイドの開発を行う場合には、Tomcatを起動し、作成したプログラムをこれに組み込んで公開し、Webブラウザからアクセスして動作チェックをする、といった感じになります。

 Tomcatの起動・停止は、「スタート」メニューに登録される「Apache Tomcat 5.5」内にあるメニューからプログラムから行います。ここには、2つのメニューが用意されています。1つは「Monitor Tomcat」メニューで、これを選ぶとタスクバーにTomcatのアイコンが追加されます。このアイコンを右クリックすると次のようなメニューが現れ、Tomcatの実行を制御できます。

  • Start Service ―― Tomcatを起動します。
  • Stop Service ―― Tomcatを停止します。
  • Exit ―― Monitor Tomcatを終了します。
  • Configure ―― 後述するコンフィグ画面を呼び出します。

 もう1つは、「Configure Tomcat」メニューです。これを選ぶと、「Apache Tomcat Properties」というウインドウが現れ、Tomcatの詳細設定が行えるようになっています。この中の[General]タブにある[Start][Stop]といったボタンをクリックすることで、Tomcatを実行・停止させることができます。

Configure Tomcatの画面。ここでTomcatの主な設定を行ったり、起動や停止の操作が行える。
Configure Tomcatの画面。ここでTomcatの主な設定を行ったり、起動や停止の操作が行える。

 Tomcatを起動したら、Webブラウザで以下のURLにアクセスしてみましょう。TomcatのWebページが表示されるはずです。これが表示されなかったら、Tomcatがうまく動いていないことになります。

  • http://localhost:8080/

 localhostというのは、現在使っているコンピュータ自身を示すものです。また、その後の「:8080」は、ポート番号を示します。TomcatにWebブラウザからアクセスする場合には、このようにサーバ名の後にポート番号を指定するのが基本です。

 Tomcatは、サーバサイドのJavaプログラムを動かすだけでなく、一般的なWebサーバの働きも備えています。そのままHTMLファイルをクライアント側に送信して表示することもできるのです。表示されているTomcatのページも、実はただのHTMLなのです。

 「サーブレットコンテナ」と言うと、なんだか難しそうな感じがしますが、要するに「サーバサイドJavaのプログラムも実行できるWebサーバ」なんだ、と思えば、Tomcatの働きがイメージしやすいんではないでしょうか。

Windows Vistaでの起動

 Vistaを使っている場合には、Tomcat関係のプログラムの起動には注意が必要です。サービスを起動する関係から、Tomcatには管理者権限が必要になるからです。このため、普通にTomcat関係のプログラムを実行しようとしても起動することができません。

 そこで、「Monitor Tomcat」や「Configure Tomcat」メニューを右クリックし、ポップアップして現れたメニューから「管理者として実行」を選んでください。これでVistaでもTomcatを実行できるようになります。

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Eclipseの入手とインストール

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この記事の著者

掌田 津耶乃(ショウダ ツヤノ)

三文ライター&三流プログラマ。主にビギナーに向けたプログラミング関連の執筆を中心に活動している。※現在、入門ドキュメントサイト「libro」、カード型学習サイト「CARD.tuyano.com」を公開...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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