はじめに
携帯サイトは、PCのWebブラウザではテストできません。携帯のWebブラウザにはさまざまな機種依存仕様があるからです。
- マークアップ言語の違い(HTML/HDML)
- 絵文字
- 表示可能な画像形式(gif/png/jpg、カラー/モノクロ、色数、サイズ)
- 受信サイズ
- アクセスキー
これらは携帯の実機でテストする必要がありますが、開発中に携帯の実機でテストをするのは大変です。実機ではソースを見ることもできませんし、経費もかかります。
そこで携帯シミュレータの出番です。すべての機種依存仕様を正確にシミュレートできるわけではありませんが、上記のうち、1. 、2. 、5. をテストすることができます。本稿では、携帯サイトの開発に必須となる携帯シミュレータの紹介と、使用上のポイントを説明します。
対象読者
携帯向けWebサイトの開発者
必要な環境
Windows 2000/XP
携帯シミュレータ一覧
携帯シミュレータには各キャリアに応じてさまざまな種類があります。
キャリア | No. | シミュレータ |
DoCoMo | 1 | iモードHTMLシミュレータ |
DoCoMo | 2 | iモードHTMLシミュレータⅡ |
KDDI | 3 | Openwave SDK 3.3.1 |
KDDI | 4 | Openwave SDK Universal Edition 1.1 |
KDDI | 5 | Openwave SDK 6.2K |
SoftBank | 6 | Web Contents Viewer |
SoftBank | 7 | 919シミュレータ for J-SKY |
携帯シミュレータの種類 1
携帯サイトを作ろうとする方は、まず2、5、6をインストールしましょう。それではそれぞれの携帯シミュレータを紹介します。
1 iモードHTMLシミュレータ
DoCoMo 901iシリーズより前のiモードシミュレータです。
実質的にMova用のシミュレータになるわけですが、「大は小を兼ねる」ということで、「iモードHTMLシミュレータⅡ」の方がよく使われます。現在ではほとんど使われることはありません。
2 iモードHTMLシミュレータⅡ
DoCoMo 901iシリーズ以降のiモードシミュレータです。iモードサイトを開発する場合は、これを使いましょう。
メニューから、[表示]-[ソース表示]を選択すると、表示内容のHTMLソースを見ることができます。この際に使われるビューワは、拡張子「.txt」に関連付けられたプログラムが使われます。好きなエディタを関連付けておきましょう。