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フィーチャーフラグ(Feature Flag)を実現する主要サービスの5つの紹介と比較

高速な開発サイクルを実現するフィーチャーフラグ入門 第3回

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目次

Optimizely

  • 導入企業数:約9,000社
  • 使用目的:主な目的がA/Bテストであり、ある程度の機能を備えたフィーチャーフラグを利用したい場合に向いています。
  • 公式サイト: Optimizely

サービス概要

 OptimizelyはフィーチャーフラグとA/Bテストの最適化プラットフォームを提供する代表的な企業の一つです。

 AIを活用したA/Bテストやカスタム機能の追加、ユーザーのターゲティング等、さまざまな機能が搭載されています。

 無料プランでは一度に実行できるA/Bテストは一つまでですが、MAU(月間アクティブユーザー数)が100,000人まで無料できるところがプラスポイントです。

 プランについて詳しくはこちらをご覧ください。

特徴

ツール連携

 Google AnalyticsやWordPress等、他社ツールとの連携が容易です。

機能とパーソナライゼーション

 プラットフォームには、幅広いユーザーのニーズに向けた機能のオプションが揃っており、フィーチャーフラグだけではなく、A/Bテストを含めた多様なツールオプションと柔軟なカスタマイズ化が特徴的。

 イベント、タグ、ページ、クライアントのデータを使用したA/Bテスト、キャンペーンの確立が可能です。

SDK対応

 React、Node.js、JavaScript、Python、Ruby、Java、C#、Go、PHP、iOS、Android、Dockerに対応しています。

シンプルな統合

 スニペットベースの設定によるシンプルな統合機能を使用しており、スニペットを貼り付けるだけで、すぐにフィーチャーフラグの利用ができます。

その他の機能

 クライアントの優先順位付け、カスタムターゲティング、カスタムテンプレート、開発者ツール、ビジュアルエディターや独自のOptimizely APIが含まれます。APIを使用することにより、いつでもA/Bテストを開始、一時停止またはスケジューリングが可能になります。さらに、プラットフォームには、モバイルサイトやWebパーソナライズツールを含めたオプションもあります。

価格設定

 日本代理店経由での利用の場合は、要問い合わせ。アメリカ本社との直接契約の場合、フィーチャーフラグ機能の年額プランは50,000米ドルからスタート。価格に関しては、競合他社に比べて、エンタープライズプラン価格が徐々に上がってきているようです。

 フィーチャーフラグの基本的な機能が備わっているOptimizely Rolloutの無料利用ができますが、事前の問い合わせが必要です。無料Rolloutプランには、制御されたロールアウトと無制限のフィーチャーフラグ、およびA/Bテストの実行が含まれています。追加機能を利用したい場合は、Rollout Plusへの切り替えも可能です。

LaunchDarkly

  • 導入企業数:非公開(導入デバイス数、約14億台)
  • 使用目的:フィーチャーフラグに注力した完全なソリューションを求めている企業に向いています。
  • 公式サイト:LaunchDarkly

サービス概要

 LaunchDarklyは、複数の開発環境に適応した信頼性の高いフィーチャーフラグ管理システムであり、新規機能を迅速にデプロイができます。

 開発中の機能であってもいつでもデプロイでき、システムには、開発のインフラストラクチャと機能をテストするための安全な環境を確保するラッピングコードが備えられています。これにより、テスト対象外のユーザーに影響することなく、実行が可能になります。また、何か修正や変更が必要な場合は、わずか200ミリ秒で変更内容が反映されます。

 小規模のビジネスやスタートアップにとってはコストの負担が大きいのかもしれませんが、月額20米ドルのプロプランであれば10,000人までのMAUに適応可能です。

 A/Bテスト機能の観点では、他社プラットフォームに比べて、機能はそれほど豊富ではありません。

特徴

ツール連携

 HipChat、Slack、Webhook、Visual Studio Team Services、New Relicなど、さまざまなソフトウェアと組み合わせてフィーチャーフラグの導入ができるため、ユーザーエクスペリエンスの向上に繋がります。

SDK対応

 Android、Apex、C/C++、C#、Electron、Erlang、Flutter、Gatsby、Go、Haskell、iOS、Java、JavaScript、Lua、.NET、Node.js、PHP、Python、React、React Native、Roku、Ruby、Swift、Xamarinに対応しています。

ターゲティング機能

 グループまたはユーザー毎に機能のオン/オフ切り替えができるユーザーターゲティング機能が備えられています。ダッシュボードにあるターゲティングタブを利用することで、プライベートベータ、内部テストやその他ユーザビリティテストなどのアクティビティ機能を展開する対象の設定が可能です。

独自のルール設定

 特定のユーザーや条件に基づいた独自のルール設定が可能な、カスタムターゲティング機能が備えられています。

まとめて管理

 開発手順を管理するための環境とプロジェクト設定があり、単一のアカウント内で複数の異なるソフトウェアプロジェクトをまとめて管理するのに役立つ機能です。

 また、環境設定により、ローカル開発から品質保証、ステージング、本番まで、全体の開発ライフサイクルでフィーチャーフラグを管理できます。

キルスイッチ

 正常に機能しないフィーチャーがあった場合、機能をオフにできるキルスイッチも含まれています。特定の機能を全体利用者数の1%だけに展開し、フィードバックを収集できるため、問題が発生した際は被害を最小限にとどめることができます。

限定的ロールアウト

 ターゲットユーザーを指定した新機能の展開ができるため、実際に発生したバグなどの問題に関するフィードバックの収集に役立ちます。

段階リリース

 対象のユーザー割合を徐々に追加する段階リリースをすることで、主要なメトリックに対する機能の影響を追跡することができます。

シャットダウン

 本番環境でパフォーマンスに悪影響を与える可能性のある機能をシャットダウンすることもできます。 また、新しい構成ファイルを使用したアプリケーションを再デプロイまたは再起動する必要がある場合にも役立つ機能です。

特定機能の無効化

 Webサイトのメンテナンス時には、アクセスに影響することなく特定の機能だけを無効にすることができます。

価格設定

 スタータープラン(月額10米ドル)、プロプラン(月額20米ドル)、法人プラン(要問い合わせ)の3つのプランで構成。14日間の無料トライアルもあるため、気軽に導入の検討ができます。


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連載:高速な開発サイクルを実現するフィーチャーフラグ入門

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