「Julia 1.7」では、乱数ジェネレータとしてXoshiro256ファミリを採用し、すべてのタスクに状態を設定してタスクの作成ごとに状態をフォークすることで、乱数がプログラムのタスク生成構造にのみ依存し、並列実行スケジュールに依存しないようになっている。
また、ランタイムでの多数の競合状態への対処、同期の誤りの追跡、複数のスレッドでのワークロードのスケジュールにおける改善、デフォルトの乱数ジェネレータのスレッドとの親和性のさらなる向上、言語機能の強化が行われた。さらに、可変構造体フィールドへのアトミックアクセスのサポートが追加され、@atomicマクロ経由でスレッドを操作するための、より効率的なビルドブロックと、それに対応する汎用関数が提供される。
ほかにも、パッケージの自動インストールや新しいマニフェスト形式の追加などパッケージマネージャの強化や、エラー発生時の標準ライブラリにおけるパス表示の改善、推論の改善など、さまざまな機能追加・改善が行われた。