レバテックは、同社が運営するITエンジニア・クリエイター専門転職エージェント「レバテックキャリア」、フリーランスITエンジニアのための案件紹介サービス「レバテックフリーランス」が分析した、「正社員転職・フリーランス市場動向 2021年12月」を1月31日に発表した。
同調査では、レバテックが提供しているエージェントサービスの、直近のデータを用いてITエンジニア・クリエイターの正社員転職/フリーランス市場における需給の変化を明らかにしている。
2021年12月時点での、正社員転職の求人倍率は前月比0.3ポイント増の約17.8倍で、前月比で求人数104%と増加しており、求人倍率も上昇した。
職種・スキル別の求人倍率は、前月比で「C#/C#.NET」「Java(BtoB)」「HTML(ゲーム以外)」「Webデザイン」が減少し、前年同月比ですべてが上昇している。中でも、「Python」の求人倍率は約53.1倍に達し、正社員転職希望者の多くが持つスキルながら、求人数の増加に追いつかず需要と供給の差が広がっていることが明らかになった。
2021年12月の案件倍率は前月比0.4ポイント増の約3.8倍となり、前月比で案件数は106%増加し、案件倍率も上昇している。業務委託は、有期契約で業務量増減や景気変動の影響を受けやすいことから、新型コロナウイルス感染症の感染拡大の影響によって、2020年4月の案件数は前月比で35.6%減少したものの、リモートワークの環境が整えられたため2020年5月からV字回復し、現在も増加傾向にある。2021年12月の案件数は、2020年4月と比較して250%増加した。
職種・スキル別の案件倍率は、前月比で「C#/C#.NET」「Linux(RHEL(RedHat)、CentOS)」が減少し、前年同月比で「動画/オーサリング」が減少している。中でも「Python」の案件倍率は約14.3倍と高く、前年同月比でも11.6ポイント上昇した。なお、「PHP」はWebサーバサイドシェアが約78%を占めているにもかかわらず、新しい言語が登場したこともあり案件数やエンジニア数は今後急激に増減することはなく、案件倍率約4.4倍で変動は少なく安定している。
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CodeZine編集部(コードジンヘンシュウブ)
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