プログラミング言語Rustの開発チームは、最新版となる「Rust 1.64.0」を9月22日(現地時間)に公開した。
「Rust 1.64.0」ではまず、CプログラムとABI(Application Binary Interface)を通して連携するときに、コードを記述しやすくなった。かつて、このようなときは「c_uint」や「c_ulong」などの型(まとめて「C_*」と呼ぶ)を使用していたが、これらの型は「std」ライブラリでしか使えなかった。それが今回の新版からは、「core」や「alloc」といったライブラリでも使えるようになった。
また、「IntoFuture」トレイトを安定化させた。これは「.await」構文と一緒に使うもので、.awaitで受け取る値として、幅広い種類のものを受け取れるようになり、その値をIntoFutureで変換できる。
さらに、Rust言語のLanguage Server Protocol実装である「rust-analyzer」を、「rustup」コマンドでインストールできるようになった。Visual Studio Codeなどの開発環境と組み合わせることで、コード補完などの機能を利用できるようになる。
このほか、17種類のAPIが安定化するなど、数多くの修正が加わっている。
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CodeZine編集部(コードジンヘンシュウブ)
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