「職域をまたいで活躍できる人材」を強化することが目標
──「ABEMA Growth Tech」が今年も開催に至った背景を教えてください。またどういった目標を掲げて運営していますか?
福永:「ABEMA Growth Tech」を開催する上で、私たちが特に重要に思っているのは、「職域をまたいで活躍できる人材」を強化していくことです。
以前は自分の技術を突き詰めようとする学生が多かったです。例えば、バックエンドを突き詰めることや、機械学習を突き詰めるといった考え方が強かった印象があります。しかし、実際の現場に入ると、どちらかの知識しかない状態では仕事が進まないといった問題が頻繁に起こります。
そのため、このインターンでは機械学習が得意な学生でもバックエンドの実装まですることで、やっと動くシステムができあがる構図になっています。どちらか片方の知識ではなく、機械学習とバックエンドの両方ができる人材をどんどん強化していきたいと思い、今年も「ABEMA Growth Tech」の開催に至りました。
この数年で国内でも「MLOps」への関心が急速に高まり、単なる機械学習の理論だけでなく、それをプロダクトへ落とし込む仕組みに多くの企業が挑戦しています。このような背景から、両方の領域を担える人材を採用・強化することが今回のインターンの目標になっています。
──リアルな現場というのをとても重視されているのですね。学生を迎え入れる際、気をつけていることはありますか?
福永:今回のインターンに関しては、短期のインターンなので、厳密にいうと実際の現場に入るという形ではありません。ただ、かなり実践に近いデータを使えるインターンになっています。もちろんABEMAの視聴データにIDやマスキングはしていますが、生のデータを使える形になっています。
気をつけている点としては、情報が漏れないように、何か変な使い方をしても大丈夫なように、事前に調整しています。また、Googleのクラウドプラットフォームもかなり潤沢に使えるので、ほぼ本番に近いものを使えます。逆に、あまりリミットはかけずに開放しているので、ある種プレッシャーにもなるのかなと思います。変な使い方をしたら何十万円、何百万円と使えてしまう環境でもあるので、学生自身が気をつけながらやっていくことをセットで進めています。
佐藤:弊社のインターン全般における特徴ではありますが、ありのままの社風や雰囲気を伝えたいと思っています。考えが間違っていたとしても否定するのではなく、指摘した上でどう解決・改善していくのか、一緒に並走して考えることが会社の文化としてあります。なので、新卒であっても意見はとても尊重されますし、そういったカルチャー面も伝えるように意識しています。
──「ABEMA Growth Tech」に参加後の学生の反応はいかがでしたか? また、本インターンを通して学生はどのような成長を得られると思いますか?
佐藤:学生からは、「機械学習とバックエンドといった職域を超えて学べる機会は他にないので大変貴重でした」という声をもらっています。それもあって毎年200人近いエントリーが来ています。
成長面で言うと、実際に運用してるABEMAというサービスを1人で設計して、インフラからバックエンドまで触れることができるので、技術的にかなり大きく成長できるのではないでしょうか。
また実際に、サービスに対する課題を自分たちで考えて解決し、能力面で成長している学生もいるので、私たちもそういった学生がインターンに参加してくれるのはとても嬉しいことです。
