米Microsoftは、機械学習向けの低レベルAPI「DirectML」のPyTorch向け拡張である「PyTorch with DirectML」の最新バージョン「0.1.13」を12月6日(現地時間)に公開した。
今回の新版では、トランスフォーマー(Transformer)を利用した学習モデルのトレーニングが可能になった。例えば、GPT2(Generative Pre-trained Transformer 2)、BERT(Bidirectional Encoder Representations from Transformers)、DETR(Detection Transformers)などの学習モデルのトレーニングが可能になる。しかも、DirectMLの特徴であるGPUアクセラレーションを利用して、処理速度を高めることができる。
PyTorchでは、NVIDIAの「CUDA」やAMDの「ROCm」といったGPUメーカー独自のAPIに対応したバージョンを配布しており、これらのバージョンを利用すればGPUアクセラレーションで処理を高速化できる。ただし、特定のメーカーのGPUが必要になることが問題だった。
一方DirectMLは、WindowsのDirectX 12が動作するGPUならば、大体のGPUを利用できる。Microsoftは、AMD、Intel、NVIDIA、QualcommのGPUを利用できるとしている。
この記事は参考になりましたか?
- この記事の著者
-
CodeZine編集部(コードジンヘンシュウブ)
CodeZineは、株式会社翔泳社が運営するソフトウェア開発者向けのWebメディアです。「デベロッパーの成長と課題解決に貢献するメディア」をコンセプトに、現場で役立つ最新情報を日々お届けします。
※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です