米Microsoftは、コードエディタVisual Studio Code向けのJava関連機能アップデート2022年12月版を12月15日(現地時間)に公開した。
今回加わった主な新機能は3つ。1つ目は「Spring Boot Dashboard」への機能追加だ。Spring Bootアプリケーションを動かしているときに、ヒープ・メモリの量や、ガーベジ・コレクションの発生時点、ガーベジ・コレクションによってアプリケーションの実行がどれくらい停止したのかといったことをグラフで表示する機能だ。Microsoftはこの機能をSpring Frameworkを中心となって開発しているVMWareと共同で作成したという。
2つ目はアノテーション処理への対応だ。ソースコードを記述するときに、適切な場所にアノテーション(注釈)を入れておけば、そのソースコードをコンパイルするときに関係するファイルを生成してくれる。今回の機能追加では、この機能はビルドツールにGradleを選択したときに使用できる。アノテーションを入れたファイルをコンパイルすると、コンパイラが自動生成したファイルをVisual Studio Code上で分かりやすく表示する。
3つ目はエラー・メッセージの改善だ。ワークスペースに複数のフォルダがあり、そのうちの一つにエラーを発生させるファイルがあるというとき、そのフォルダをビルドしようとするとエラーが出る。そこで別のフォルダのビルドを試みると、以前のバージョンではエラーがないにも関わらずエラーがあると表示していた。これを改善して、エラーがあるフォルダのみでエラーを表示させるようにした。
Mavenを使用しているときにエラー・メッセージも改善した。複数のモジュールで構成するプロジェクトをビルドしようとして、ひとつの依存関係でエラーが発生したとき、ビルド・エラーを知らせるメッセージが現れるが、エラーを修正するとエラー・メッセージが消え去り、アプリケーションを起動できるようになったという。
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CodeZine編集部(コードジンヘンシュウブ)
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