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Power Automate Desktopチュートリアル

無償デスクトップ自動化ツール「Power Automate Desktop」でテキストの暗号化を自動化する

Power Automate Desktopチュートリアル 第19回

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暗号化が失敗した場合に備える

[6]成功/失敗で場合分けするために条件分岐する

 [条件]アクショングループから[If]アクションを配置します。

図:Ifアクションの配置
図:Ifアクションの配置
図:Ifアクションの設定
図:Ifアクションの設定

 以下の入力/選択をして保存します。

  • 最初のオペランド:%DecryptedFile%
  • 演算子:空でない

[7]成功の場合ファイルを開く

 [システム]アクショングループから[アプリケーションの実行]アクションを[If]-[End]の中に配置します。

図:アプリケーションの実行アクションの配置
図:アプリケーションの実行アクションの配置
図:アプリケーションの実行アクション
図:アプリケーションの実行アクション

 以下の入力をして保存します。

  • アプリケーションパス:%DecryptedFile%

[8]失敗の場合の処理を分岐する

 [条件]アクショングループから[Else]アクションを[If]-[End]の中の[End]の直前に配置します。

図:Elseアクションの配置
図:Elseアクションの配置

[9]失敗の場合メッセージを表示する

 [メッセージボックス]アクショングループから[メッセージを表示]アクションを[Else]-[End]の中に配置します。

図:メッセージを表示アクションの配置
図:メッセージを表示アクションの配置
図:メッセージを表示アクションの設定
図:メッセージを表示アクションの設定

 以下の入力をして保存します。

  • 表示するメッセージ:解読できませんでした。

[10]実行する

 暗号化済みのファイルを作成したとき使用したキーを入力します。ファイル選択ダイアログでは、前のフローで作成した暗号化済みのファイルを選択します。

図:暗号化済テキストファイルを選択
図:暗号化済みテキストファイルを選択
図:復号フローの実行結果
図:復号フローの実行結果

 今回使用しなかった[AES でテキストを暗号化する]アクション、[AES でテキストを解読する]アクションは、ファイルを介さず直接テキストデータで暗号化・復号を行うアクションで同様に扱えます。また今回設定しませんでしたが、設定値には暗号化データの強度をより高めるためのSalt、InitializationVectorといった文字列パラメータもあります。これらは、暗号化と復号のアクションで同一の値を設定すれば使用できます。

まとめ

 Power Automate for Desktopでテキストファイル暗号化・復号する方法を紹介しました。今まで紹介したフローの、メールやインターネットのサービスやなどで使用する機密情報などをPCに保存するときに、直接でなく暗号化したデータを保存して、使用する直前に復号して使用することで情報漏洩の可能性を下げることが期待できます。

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この記事の著者

WINGSプロジェクト 飯島 聡(WINGSプロジェクト イイジマ サトシ)

WINGSプロジェクトについて>有限会社 WINGSプロジェクトが運営する、テクニカル執筆コミュニティ(代表 山田祥寛)。主にWeb開発分野の書籍/記事執筆、翻訳、講演等を幅広く手がける。2018年11月時点での登録メンバは55名で、現在も執筆メンバを募集中。興味のある方は、どしどし応募頂きたい。著書記事多数。 RSS X: @WingsPro_info(公式)、@WingsPro_info/wings(メンバーリスト)

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

山田 祥寛(ヤマダ ヨシヒロ)

静岡県榛原町生まれ。一橋大学経済学部卒業後、NECにてシステム企画業務に携わるが、2003年4月に念願かなってフリーライターに転身。Microsoft MVP for Visual Studio and Development Technologies。執筆コミュニティ「WINGSプロジェクト」代表。主な著書に「独習シリーズ(Java・C#・Python・PHP・Ruby・JSP&サーブレットなど)」「速習シリーズ(ASP.NET Core・Vue.js・React・TypeScript・ECMAScript、Laravelなど)」「改訂3版JavaScript本格入門」「これからはじめるReact実践入門」「はじめてのAndroidアプリ開発 Kotlin編 」他、著書多数

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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