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Ubuntu 18.04 LTSのサポート期間終了が間近に、22.04 LTSへの移行を促す

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 英Canonicalは同社が提供するLinuxディストリビューション「Ubuntu 18.04 LTS」のサポート期間が2023年5月31日で終了することを改めて知らせる文書を3月14日(現地時間)に公開した。「LTS(Long-Term Support:長期サポート)」バージョンでは、公開から5年間、無料でセキュリティ・アップデートとメンテナンス・アップデートを受けられる。

 2023年5月31日を過ぎると、Ubuntu 18.04 LTSはアップデートを受けられなくなる。そこでCanonicalは、後継のLTS版である「Ubuntu 22.04 LTS」(2022年4月末公開)への移行を推奨している。Ubuntu 22.04 LTSのサポート期間は、2027年4月ごろまで続く。

 しかし、Ubuntu 18.04 LTSを企業システムのOSとして使用しており、その上で独自のソフトウェアやサード・パーティーのソフトウェアを使用している場合、新版への移行が難しい場合が少なくない。独自のソフトウェアやサード・パーティーのソフトウェアが、特定のバージョンのソフトウェアに依存していると、OSを移行すると独自のソフトウェアやサード・パーティーのソフトウェアが動かなくなる。

 また、クレジットカード業界向けの国際的なセキュリティ基準である「PCI-DSS(Payment Card Industry Data Security Standard)」や、米国公認会計士協会が定めたサイバーセキュリティ基準である「SOC2(Service Organization Control Type 2)」、EU一般データ保護規則「GDPR(General Data Protection Regulation)」などの国際的な規制を守らなければならない企業では、OSを移行させるには綿密な移行計画を立てて、確実に実行しなければならない。それには相当な時間がかかる。

 そこでCanonicalは、すぐにはUbuntu 22.04 LTSに移行できないというユーザーに向けて、有料サポート・サービス「Ubuntu Pro」を用意している。Ubuntu Proを契約すれば、OSの公開から10年間に渡ってセキュリティ・アップデートとメンテナンス・アップデートを受けられる。2018年4月末公開のUbuntu 18.04 LTSなら、Ubuntu Proを利用することで、サポート期間を2028年4月まで延長できる。加えて、Webポータルや電話を通したサポートも受けられる。

 Ubuntu Proの利用料金はデスクトップ1台当たり年額300ドルで、物理サーバー1台当たり年額3400ドル。サーバーについては、その上で稼働している仮想マシンの数は問わない。個人ユーザーなら、コンピューター5台までなら無料で利用できる。ただし、ユーザー登録が必要。

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