米Googleは、プログラミング言語Goの最新バージョンとなる「Go 1.21」を、8月8日(現地時間)にリリースした。
「Go 1.21」では、「Go 1.20」にてプレビュー公開したProfile Guided Optimization(PGO)機能の一般利用を可能にしている。開発チームは、Go言語によって書かれた幅広いプログラムに対するPGOの影響を測定した結果、パフォーマンスが2~7%向上したことが確認された。従来バージョンとの互換性もサポートしている。
また、新たな組み込み関数として、min、max、clearが追加されたほか、ジェネリック関数の型推論において仕様が明確になった。なお、将来バージョンではループ変数キャプチャへの対処を予定している。
さらに、構造化ログ用の新たなlog/slogパッケージや、sortパッケージよりも高速かつ人間工学に基づいた並べ替え機能が含まれる新たなslicesパッケージ、任意のキーまたは要素タイプのマップに対する共通操作のための新たなmapsパッケージ、順序付けされた値を比較するためのユーティリティを備えた新たなcmpパッケージが追加された。
ほかにも、ガベージコレクタの調整による一部アプリケーションにおけるテールレイテンシの最大40%削減、runtime/traceを使用したトレース収集によるamd64およびarm64で発生するCPUコストの大幅な削減などによって、パフォーマンスが向上している。また、WebAssembly System Interface(WASI)の実験的なサポートも開始された。
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CodeZine編集部(コードジンヘンシュウブ)
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