ASP.NET CoreにおけるgRPC
他のサブフレームワークとの違い
ASP.NET Coreには、Web APIやSignalRといった、gRPCと似た位置付けの通信主体のフレームワークがあります。これらの特徴を表2に挙げますので、サービスを使い分ける際の参考にしてください。
| サブフレームワーク | 特徴 |
|---|---|
| gRPC | HTTP/2などによる高速通信、多様な通信方式を利用可能。HTTP/2ベースなのでクライアントが制限されることがある。アクションは基本的にクライアント発。 |
| SignalR | 複数クライアント間のリアルタイムな同報通信、サーバからのプッシュ通信が可能。Blazor Serverからの利用が容易などMicrosoftテクノロジとの連携が強み。WebSocketなどHTTPベースで動作するので幅広いクライアントから利用可能。 |
| Web API | RESTfulなAPIをスピーディに構築できる。モデルとの連携も容易。 |
.NETのgRPCサポートと開発の流れ
gRPCでは、非常に多くのプラットフォームとプログラミング言語がサポートされます。.NETによるサポートは、以下のようになっています。本記事のターゲットである.NET 6と.NET 7では問題なく動作します。
- Linux, macOSでは.NET Core、Mono 4以降、言語はC#のみ
- Windows(10以降)では.NET Core、.NET 4.5以降、言語はC#のみ
また、gRPCアプリケーションの開発の流れを図2に示します。基本的に、サーバがどのようなサービスとメソッドを提供するかということをプロトコル定義ファイルで記述し、それをgRPCツールの一つであるprotocによってコンパイルし、言語ごとのスタブコードを生成します。あとは、そのコードを利用して手続きの処理を実装していくことになります。
