プラットフォームアプローチ:DevSecOpsの勝利の方程式
組織がコラボレーションを促進し、ツールチェーンの摩擦を減らし、セキュリティを犠牲にすることなく効率を高めるには、何が必要なのでしょう?それは、DevSecOpsの方法論を実践に移すプラットフォームです。2023年の調査の回答者は、DevSecOpsプラットフォームを採用するメリットの上位2項目として「セキュリティ」と「効率」を挙げており、「自動化」、「コスト削減」、「コラボレーション」よりも重視しています。
DevSecOpsプラットフォームを使用すれば、オールインワンアプリケーションでの複数チームのコラボレーション、サイクルタイムの短縮、リスク低減、全員のワークフローの加速化が実現できます。このことは2023年の調査のデータからも裏付けられています。DevSecOpsプラットフォームを使用しているセキュリティ担当者は、使用していない担当者に比べて「開発者がより多くのセキュリティ脆弱性を発見している」と回答した割合が高く、自社のセキュリティへの取り組みが向上していると報告していたのです。
今や組織にとっては、開発チーム、セキュリティチーム、運用チームの満足を維持する上で、コラボレーションとエンゲージメントを促進することが重要になっています。
効率とセキュリティのいずれも犠牲にすることはできない
テクノロジーチームは、強烈なプレッシャーにさらされています。リソースに制約がある中でも、イノベーションを推進し、顧客に価値を提供していくために、スピードを緩めることは許されません。しかもそれと同時に、今日の最新の開発環境において統合やアドオンが際限なく行われている中で、ソフトウェアサプライチェーンの保護も怠るな、というわけです。
これは過酷な力学です。そもそもセキュリティエンジニアは数が少なく、ある組織では、100人の開発者に対してセキュリティエンジニアは1人しかいません。さらに、予算削減の最初の波が、訪れているようです。GitLabが調査したセキュリティ担当者の85%が、2023年の予算は2022年比で横ばいか、または削減されていると回答しています。またセキュリティ担当者は、開発者や運用担当者よりも高い割合で、自社におけるDevOps/DevSecOpsのスケール拡大の要因として、マクロ経済的な影響を挙げています。こうした環境下では、組織(およびセキュリティチーム)は、より少ないリソースでより多くのことを行う必要があるのです。ここでも、セキュリティとコンプライアンスより、スピードや利便性が重視される力学が働いているのです。
組織は、DevSecOpsへの投資のリターンをより早くもたらすよう迫られています。リターンは、たとえば、効率性が向上した結果、顧客への価値提供の加速、イノベーションの迅速化、収益の増加が実現するなどの形で現れます。あるいは、開発ライフサイクルのより早い段階にセキュリティツールやコンプライアンスツールを組み込むことで、リスクを低減できるということかもしれません。理想的には、これらすべてのリターンを得ることです。組織が競争の先を行く方法を模索する上で、セキュリティと効率性はどちらも譲れないものなのです。
第2回では、ソフトウェア開発におけるAIの影響やセキュリティ面の懸念、AI導入を実現するための適切な方法について論じます。
