SHOEISHA iD

※旧SEメンバーシップ会員の方は、同じ登録情報(メールアドレス&パスワード)でログインいただけます

CodeZine編集部では、現場で活躍するデベロッパーをスターにするためのカンファレンス「Developers Summit」や、エンジニアの生きざまをブーストするためのイベント「Developers Boost」など、さまざまなカンファレンスを企画・運営しています。

Developers Summit 2024 セッションレポート(AD)

データだけではなくAIの基盤にもなるデータブリックスプラットフォームの全体像を一挙解説!

【16-D-2】データブリックスエンジニアが語るデータ・AI基盤の現在地とこれから

  • X ポスト
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

 データブリックスと聞いて何を思い浮かべるだろうか。Apache Spark、Delta LakeやMLflowなどのオープンソース、大規模言語モデルの学習データセット「databricks-dolly-15k」の公開、DBMSベンダーとしても徐々に頭角を現してきている。もともとオープンソースプロジェクトに関与していたエンジニアが創業した企業なので、データ関連技術に強みを持つ。今回はデータブリックスを構成する技術などを同社ソリューションアーキテクトらが紹介する。

  • X ポスト
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

オープンデータレイク上に広がるデータとAIを活用するためのプラットフォーム

 データブリックスの技術スタックは、オープンデータレイク(Microsoft AzureならADLS、AWSならS3、Google CloudならGCSなどのオブジェクトストレージからなるもの)の上で稼働するプロダクトで構成されている。

Databricks データインテリジェンスプラットフォーム
Databricks データインテリジェンスプラットフォーム

 一般的にデータレイクだけではデータ品質管理が難しくなるので、オープンデータレイク上にロジカルにデータウェアハウス機能を付与した「Delta Lake」、さらに統合セキュリティ、ガバナンス、カタログの機能を持つ「Unity Catalog」を重ねることで、データ環境を固める。

 その上で、データサイエンス&AI「Databricks AI」、ETL&リアルタイム分析「Delta Live Tables」、オーケストレーション「Workflows」、データウェアハウス「Databricks SQL」も実現している。これら全体を1つのプラットフォームおよびユーザーインタフェースで提供している。

 これらのプロダクトがどう機能するか、処理の流れを表したのが下図のリファレンス・アーキテクチャだ。左側にあるデータソースから、いろいろと加工や処理が流れて右側の分析やアウトプットへとつながる。

リファレンス・アーキテクチャ
リファレンス・アーキテクチャ

 今回はプラットフォームの上部にあるETL、オーケストレーション、データウェアハウスからはじまり、次にカタログ、そしてデータサイエンスの順で概要を紹介していく。

ETL、オーケストレーション、ウェアハウス

 ここはデータエンジニアの仕事に関わる機能となる。データ処理において、データは収集したRAWデータからETL/ETLで整備し、変換し、分析に適したきれいな形にして、分析ツールや機械学習へと送られる。データエンジニアはこうした一連の処理を遂行するためにパイプラインを整備していく。

データエンジニアの仕事
データエンジニアの仕事

 データインテリジェンスプラットフォームはAIを活用することで、データエンジニアの仕事を効率化する。例えばデータ処理の調整時にAIアシスタントがコードを修正したり、ほしいデータを取得するためのSQLが分からない時にData Roomsがレコメンドしたりなどだ。

 実際に作業する様子を桑野章弘氏が披露した。例えばSQLを編集する画面でエラーが出ていたとする。ここでAIアシスタントを使い「エラーの修正」ボタンを押すと、修正の提案がなされる。ユーザーは内容を確認して、修正を適用する。桑野氏は「ユーザーはAIアシスタントと二人三脚で直していくことができます」と言う。

データブリックス・ジャパン株式会社 フィールドエンジニアリング本部・ソリューションアーキテクト 桑野章弘氏
データブリックス・ジャパン株式会社 フィールドエンジニアリング本部・ソリューションアーキテクト 桑野章弘氏

 Data Roomは「こんなデータがほしい」と自然言語で指示するだけでAIがデータを整えてくれる。SQLを書く必要がない。使う時は、まず新しいData Roomを作成して、対象となるテーブルなどを指定する。後はユーザーが自然言語で「国別のユーザー数を出して」「年齢層別にユーザーの内訳を出して」「時系列で解約ユーザーの推移を表示して」と問い合わせればいい。ほしいデータがすぐ手に入る。またどのようなSQLを発行しているかも確認することができるのもメリットだ。

次のページ
ガバナンスとカタログ(Unity Catalog)

関連リンク

この記事は参考になりましたか?

  • X ポスト
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
Developers Summit 2024 セッションレポート連載記事一覧

もっと読む

この記事の著者

CodeZine編集部(コードジンヘンシュウブ)

CodeZineは、株式会社翔泳社が運営するソフトウェア開発者向けのWebメディアです。「デベロッパーの成長と課題解決に貢献するメディア」をコンセプトに、現場で役立つ最新情報を日々お届けします。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

加山 恵美(カヤマ エミ)

フリーランスライター。茨城大学理学部卒。金融機関のシステム子会社でシステムエンジニアを経験した後にIT系のライターとして独立。エンジニア視点で記事を提供していきたい。EnterpriseZine/DB Onlineの取材・記事や、EnterpriseZine/Security Onlineキュレーターも担当しています。Webサイト:http://emiekayama.net

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

山出 高士(ヤマデ タカシ)

雑誌や広告写真で活動。東京書籍刊「くらべるシリーズ」でも写真を担当。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

提供:Databricks Japan株式会社

【AD】本記事の内容は記事掲載開始時点のものです 企画・制作 株式会社翔泳社

この記事は参考になりましたか?

この記事をシェア

  • X ポスト
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
CodeZine(コードジン)
https://codezine.jp/article/detail/19203 2024/04/18 12:00

おすすめ

アクセスランキング

アクセスランキング

イベント

CodeZine編集部では、現場で活躍するデベロッパーをスターにするためのカンファレンス「Developers Summit」や、エンジニアの生きざまをブーストするためのイベント「Developers Boost」など、さまざまなカンファレンスを企画・運営しています。

新規会員登録無料のご案内

  • ・全ての過去記事が閲覧できます
  • ・会員限定メルマガを受信できます

メールバックナンバー

アクセスランキング

アクセスランキング