Javaのソースコードはどうやって書く?
一般にプログラムは、プログラミング言語で書かれたテキストをもとに、パソコンが実際に動かすことのできるプログラムファイルを変換して、作成していきます。この「プログラミング言語で書かれたテキスト」のことを「ソースコード」、これをもとにしてプログラムファイルに変換するソフトを「コンパイラ」と呼びます。よくプログラミング関係の記事や書籍などには、その言語で書かれたプログラムリストの類いが掲載されていますね? あれをテキストファイルに書いたものが「ソースコード」です。
このソースコードのファイルを、コンパイラでプログラムに変換し、プログラムを作ります。この作業のことを「コンパイル」と呼びます。整理すれば、プログラムの作成は「ソースコードのファイルを、コンパイラを使ってコンパイルし、プログラムファイルを作成する作業」ということになります。
Javaの場合、ソースコードの記述は、普通のテキストエディタ(文字を編集するソフト)で行うことができます。Windowsに入っている「メモ帳」などでいいのです。Javaでは、ソースコードを普通のテキストファイルとして作成します。これを、JDKに入っているJavaのコンパイラでコンパイルしてプログラムを作ります。では、実際にやってみることにしましょう。
ソースコードを記述する
まず、メモ帳を起動してください。そして、ここにJavaの簡単なソースコードを記述します。以下のリストをそのまま書き写してください(大文字/小文字もそのままで)。
public class Sample { public static void main(String[] args){ System.out.println("My First Java Program!"); } }
ソースコードを書くときの注意点、それは「基本的に、すべて半角英数字で書く」という点です。全角文字は、ソースコードの中で全角文字のテキストを表示させたりするとき以外には使いません。上にあげたリストは、すべて半角英数字だけで書かれています。(){}".,;といった記号類も、すべて半角。スペースももちろん半角です。
字下げの部分(「インデント」と呼びます)は、それぞれ半角スペース4つ分ずつ下げています。(といっても、これはただ見やすくするためにしているだけですので、字下げのスペース数までは揃えなくても大丈夫ですよ)
また、Javaでは「大文字と小文字は別の文字」として扱われるので注意しましょう。例えば「class」を「Class」と書いただけで、プログラムはうまくコンパイルできなくなります。プログラムがコンパイルできない場合、その9割以上は「書き間違い」が原因です。「だいたいこれでいいだろう」ではなく、1文字も間違わずに書き写すんだ、という気持ちで書いてください。
ソースコードファイルを保存する
記述したら、とりあえずデスクトップに保存をしておきましょう。ファイル名は「Sample.java」としてください。このファイル名は絶対に間違えないように。Javaは、作成したプログラムとファイル名の間に密接な関係があります。勝手にファイル名を変えてしまうとプログラムは動きません。また拡張子は必ず「.java」としておいてください。これがJavaのソースコードファイルを示すものです。
また、メモ帳で保存する際には、保存ダイアログの「ファイルの種類」を「すべてのファイル(*.*)」に変更してから保存をしましょう。こうしないと、環境によっては保存したファイルの末尾に.txt拡張子がつけられ、「Sample.java.txt」という名前になってしまったりします。これだとうまくコンパイルが行えないのでよく注意しましょう。
ソースコードはどうやってコンパイルする?
ソースコードファイルを保存したら、これをコンパイルしてJavaのプログラムを作りましょう。まず、コンパイラの入っているフォルダを開いてください。JDKというのは、だいたい以下のような場所にプログラムがインストールされます。
C:\Program Files\Java\《JDKのフォルダ》
このJDKのフォルダ内の「bin」というフォルダの中にコンパイラが入っています。例えば、現在配布されている「JDK 6 Update 3」というバージョンの場合、コンパイラは以下の場所になります。
C:\Program Files\Java\jdk1.6.0_03\bin
このフォルダの中にある「javac.exe」というファイルが、Javaのコンパイラです。では、作成した「Sample.java」のファイルを、この「javac.exe」にドラッグ&ドロップしましょう。プログラムが実行され、一瞬画面にコマンドプロンプトのウインドウが現れます。そしてコンパイルが完了すると自動的にウインドウが消え、コンパイラは終了します。
特にエラーなどもなく、問題なくコンパイルが完了すると、「Sample.java」ファイルがある場所に「Sample.class」というファイルが作成されます。これが、コンパイルして作られたJavaのプログラムです。もし、「Sample.class」というファイルが作成されなければ、コンパイルに失敗しています。もう一度、作成したソースコードのテキストをよく読んで、書き間違いがないか確認しましょう。
また、もしドラッグ&ドロップがうまく動かないようなら、この後の「Javaのプログラムはどうやって動かす?」のところの説明にある要領でコマンドプロンプトを開き、Sample.javaのある場所に移動して「javac Sample.java」と実行してください。これで、同じようにコンパイルが実行できます。
Javaのプログラムと普通のプログラムとの違い
普通のプログラムは、たいていEXEという拡張子になっていますが、Javaの場合はそうなっていませんね。また、試してみるとわかりますが、このファイルはダブルクリックしても動きません。これは一体、どういうことでしょう?
実をいえば、Javaのプログラムはそのまま起動することはできないのです。プログラムを実行するための専用プログラムを使って動かさなければなりません。なぜ、そんな面倒なことになっているのか? それは、Javaのプログラムというのが「仮想マシンで動くプログラム」だからです。
普通のプログラミング言語では、プログラムは「そのプラットフォーム(CPUやOSなどのこと)」で動くように作成されます。つまり、そのCPUが理解できる命令を使い、そのOSに用意されている各種APIを呼び出して動くように作られるわけです。従って、作ったプログラムは、そのCPU、そのOSでないと動きません。
が、Javaのプログラムは違います。Javaでは、「仮想マシン」と呼ばれる架空のコンピュータ環境をソフトウェアで作成し、この仮想マシン上で動くようにプログラムが作成されるのです。このため、実行する際には、仮想マシンを起動してそこで動かさなければいけません。その代りに、仮想マシンさえ用意してあれば、CPUやOSに関係なくプログラムを動かすことができるのですね。
仮想マシンについては、詳しく理解するのはなかなか大変ですので、ここでは「Javaのプログラムは、専用ソフトを使って動かさないといけないんだ」ということだけ理解しておけばよいでしょう。
「それじゃあ、この仮想マシンというのをインストールしないといけないのか」と思った人。いいえ! 前に触れた「JRE」こそが、この仮想マシンのプログラムなのですよ。JDKにももちろんJREは入っています。つまり、既にあなたのパソコンの中には、Javaの仮想マシンが組み込まれているのです。従って、すぐにプログラムを動かせます。

