米Oracleは、同社の専門分野と生成AIを組み合わせることで、より迅速にアプリケーションを構築できるようにするAIコンパニオン「Oracle Code Assist」を開発していることを、5月7日(現地時間)に発表した。
Oracle Code Assistは、コンテキスト固有の提案と説明によってアプリケーション開発の速度を向上させ、仕事のもっとも日常的な側面に費やす時間を削減することが可能になる。許容されないコードの生成を防ぐためのフィルタを備えた、数多くの言語でトレーニングされたAI基盤モデルに基づいた提案を提供し、モデルはOCIにデプロイされサービスAPI、コーディングパターン、独自のベストプラクティスを使用して微調整され、OCIにデプロイされた際のより良好な動作を実現する。
企業・組織独自のコードベース、ライブラリ、ポリシー、プラクティスに合わせて調整すれば、独自の入力パラメータと一致するソフトウェアを作成できるようになり、検索拡張生成(RAG)を使用すれば企業・組織のコードベースとガイドラインを接続可能になり、そのコンテンツに合わせた提案を生成してくれる。
また、開発プロセスの早い段階で、リアルタイムのフラグと提案される修正を通じてバグを積極的に特定でき、新たな事前トレーニング済みのLLM駆動ローカリゼーション技術を使用して、バグが存在するコードスニペットを自動的に識別して修正を提案することによって、適用した修正を検証するための単体テストの、自動生成が可能になる。
多言語コードのモダナイズ、アップグレード、リファクタリング、最新化にも役立ち、特にJava、SQL、OCIでの使用に適している。さらに、NetSuiteを使用しているユーザーがSuiteScriptでアプリケーションや拡張機能を開発する際にも役立つ。
Oracle Code Assistのおもな機能は以下の通り。
- 生産性の向上に役立つコードの生成
- テストケースを生成してテストカバレッジを向上
- コードに注釈を付けてコードの可読性を向上
- 言語のアップグレードを自動化してパフォーマンスを向上
- コードを分析してコードの品質と効率を最適化
- より迅速なコードレビューを促進して時間を節約
- 学習を促進するためにコードを説明
- 組織のガイドラインに基づいて提案を調整
- 生成されたコードをスキャンして非許容ライセンスを検出
- OCIでコードをより適切に実行するための提案を提供
この記事は参考になりましたか?
- この記事の著者
-
CodeZine編集部(コードジンヘンシュウブ)
CodeZineは、株式会社翔泳社が運営するソフトウェア開発者向けのWebメディアです。「デベロッパーの成長と課題解決に貢献するメディア」をコンセプトに、現場で役立つ最新情報を日々お届けします。
※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です