露Kasperskyは、Linuxに最新の脅威が含まれていないかをチェックする無料の「Kaspersky Virus Removal Tool(KVRT) for Linux」の提供を、5月30日(現地時間)に開始した。
KVRT for Linuxは、PCやサーバへの攻撃をリアルタイムで監視する機能は備えておらず、LinuxベースのOSを実行しているPCをスキャンして、検出された脅威をクリーンアップする機能を備えている。マルウェアやアドウェアだけでなく、攻撃に使用される可能性のある正規プログラムも検出対象に含まれる。
x86_64アーキテクチャの64ビットOSのスキャンが可能で、システムメモリ、スタートアップオブジェクト、ブートセクタ、OS内のすべてのファイルをスキャンして、既知のマルウェアを検出できる。なお、アーカイブされたファイルを含む、すべての形式のファイルのスキャンに対応している。
使用にあたっては、KasperskyのWebサイトから最新バージョンのプログラムをダウンロードする必要がある。KVRT for Linux本体はGUIまたはコマンドラインから実行可能で、手動での実行のみでスケジュールスキャンはできない。
なお、KVRT for Linuxはポータブルアプリケーションとして提供されているので、インストールは必要ない。ただし、システムメモリやブートセクタをはじめとする、重要な領域へのアクセス権を持ち、検出された脅威を修復または削除可能にするためには、スーパーユーザーアカウント(root)での実行が推奨される。なお、一般ユーザーでもKVRT for Linuxは実行できるものの、機能が制限されてしまう。
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CodeZine編集部(コードジンヘンシュウブ)
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