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帳票アプリをAmazon S3にホスティングする──「ActiveReportsJS」の活用術

JavaScript帳票ライブラリ「ActiveReportsJS」の活用事例

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 メシウスが提供する「ActiveReportsJS」は、サーバサイドの実装を必要とせずにWebブラウザのみで帳票を出力することのできるJavaScriptライブラリです。本記事ではActiveReportsJSのほかに、サイボウズ株式会社の提供する「kintone」のOAuth認証機能を利用します。それらを用いて、出力される結果がユーザーの権限に応じて変化する帳票アプリを、Amazon S3にてホスティングする事例を紹介します。

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必要な環境

 本記事のサンプルコードは、以下の環境で動作を確認しています。

対象読者

  • Webページに帳票出力機能を実装したい方
  • OAuth認証にてkintoneのREST APIを使用する方法が知りたい方
  • AWSにてホスティングを行う方法を知りたい方

作成するアプリ

 今回作成するアプリは、記事「kintoneのデータをREST API連携で使用する、「ActiveReportsJS」の活用術」(以降、前記事)で紹介したアプリをAWSにホスティングし、さらに認証機能を加えてユーザーのアクセス権に応じた異なる帳票表示を可能にするものです。以降、AWSやkintoneなどの設定を解説していきますが、ここではあらかじめ全体の流れを整理しておきます。

アプリの全体像
アプリの全体像

ホスティング

 アプリのコンテンツはAmazon S3(以降S3)に配置します。ただし、S3の静的ホスティング機能はHTTPSに対応していないので、Amazon CloudFront(以降CloudFront)を前段に配置します。これは、後述するkintoneのOAuthクライアントがHTTPSを必須とするためです。

APIゲートウェイ

 kintoneのREST APIはCORS(Cross Origin Resource Sharing)に対応していないので、前記事同様にAmazon API Gateway(以降、API Gateway)を経由してAPIを利用します。これは、後述するOAuthクライアントのトークンエンドポイントも同様です。

kintone

 アプリは、前記事と同様に「顧客リスト」アプリを使用します。また、ユーザーのアクセス権によって帳票を変化させるので、複数のユーザーを用意します。アクセス権はフィールドに対して設定し、ユーザーによって閲覧可能なフィールドを変化させます。認証は、前記事のAPIトークンによる方式ではなくOAuth 2.0(アクセス許可のためのプロトコル)方式で行うため、kintoneにOAuthクライアントの設定を実施します。

帳票アプリ

 帳票のデザインは前記事同様ですが、APIの認証方式を変更したので、OAuth認証を利用するための認可コードの取得ページ、API呼び出しのためのアクセストークンの取得などのコードを追加します。また、帳票のデータソースに動的にアクセストークンを渡せるように、接続文字列を変更します。

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この記事の著者

WINGSプロジェクト 山内 直(WINGSプロジェクト ヤマウチ ナオ)

WINGSプロジェクトについて>有限会社 WINGSプロジェクトが運営する、テクニカル執筆コミュニティ(代表 山田祥寛)。主にWeb開発分野の書籍/記事執筆、翻訳、講演等を幅広く手がける。2018年11月時点での登録メンバは55名で、現在も執筆メンバを募集中。興味のある方は、どしどし応募頂きたい。著書記事多数。 RSS X: @WingsPro_info(公式)、@WingsPro_info/wings(メンバーリスト) Facebook <個人紹介>WINGSプロジェクト所属のテクニカルライター。出版社を経てフリーランスとして独立。ライター、エディター、デベロッパー、講師業に従事。屋号は「たまデジ。」。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

山田 祥寛(ヤマダ ヨシヒロ)

静岡県榛原町生まれ。一橋大学経済学部卒業後、NECにてシステム企画業務に携わるが、2003年4月に念願かなってフリーライターに転身。Microsoft MVP for Visual Studio and Development Technologies。執筆コミュニティ「WINGSプロジェクト」代表。主な著書に「独習シリーズ(Java・C#・Python・PHP・Ruby・JSP&サーブレットなど)」「速習シリーズ(ASP.NET Core・Vue.js・React・TypeScript・ECMAScript、Laravelなど)」「改訂3版JavaScript本格入門」「これからはじめるReact実践入門」「はじめてのAndroidアプリ開発 Kotlin編 」他、著書多数

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

提供:メシウス株式会社

【AD】本記事の内容は記事掲載開始時点のものです 企画・制作 株式会社翔泳社

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