米Google Cloudは、AIで各種サービスの利用状況を監視し、異常を検知する「Cost Anomaly Detection」をプレビューとして10月8日(現地時間)に公開した。すべてのユーザーが無料で試用できる。設定変更の必要もない。Cost Anomaly Detectionは、2024年4月に開催した「Google Cloud Next '24」で発表した機能であり、一部ユーザーに限定して提供していた。
Cost Anomaly Detectionは、過去のサービス利用状況や、特定の時期に発生する変動を学習し、合計利用料金を1日ごとに予測する。そして、サービス利用状況を1時間ごとに監視し、サービス利用率が急上昇するなどの異常を検知したら24時間以内にユーザーに通知する。
通知を受けたユーザーが管理画面で異常発生の原因を調べることができる。このとき、AIが原因を分析するデータを生成して管理画面に提示しており、これを見ることで早期に原因を突き止めることができる。原因が分かったら、その原因を作った社内メンバーに警告を出したり、原因となったサービスに利用制限をかけるなどの対策を打つこともできる。
企業でクラウドサービスを利用していると、管理者が意図しないサービスが知らぬ間に動き出して、余計なコストが発生するということがよくある。AIで異常を検知するCost Anomaly Detectionは、無駄なコストを抑える上で有効な機能になるかもしれない。
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CodeZine編集部(コードジンヘンシュウブ)
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