Stripeは、同社の提供する企業向け経済インフラ・プラットフォーム「Stripe」を導入している企業のうち、収益がもっとも高いAI企業100社を対象に実施した、収益データに関する調査の結果を10月28日に発表した。同調査は7月31日に行われている。
Stripeのデータのうち、収益データを比較すると、現在Stripeを導入しているAI企業は、過去にStripeを導入して収益が高かったSaaS企業と比較して、はるかに早く収益を上げていることが明らかになった。過去の事例で成功を収めたSaaS企業は、Stripeでの初売上後、年間収益100万ドル(約1.5億円)に達するまでに15か月を要していたのに対して、AI企業では平均してわずか11か月しかかかっていない。さらに、年間収益3000万ドル(約45億円)以上に成長するまでにかかった期間は、SaaS企業では65か月だったのに対して、AI企業では20か月しかかからなかった。
年間収益100万ドルに達するのに要した期間は、2020年より以前に設立されたAI企業では14か月だったが、新興AI企業では平均して5か月しかかかっていない。新興AI企業は、Stripeを導入した初年度に2020年より以前に設立されたAI企業と比較して、平均して4倍の収益を上げている。
トップのAI企業は、Stripeを導入して平均で1年目に59か国で事業を展開し、2年目には93か国まで拡大した。一方、過去に収益の高かったSaaS企業では、初年度に26か国、2年目には43か国と、グローバル展開の規模感に倍以上の違いがある。また、AI企業は平均して収益の半分以上(56%)を、130の海外市場における顧客から得ていることが明らかになった。
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CodeZine編集部(コードジンヘンシュウブ)
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