米Microsoftは、Azureに関する質問についてGitHub Copilotが答えてくれる、Visual Studio Code用の拡張機能「GitHub Copilot for Azure」を、11月15日(現地時間)にプレビュー公開した。
GitHub Copilot for Azureは、複数のソースを検索する代わりに、Visual Studio Code上で関連性の高い最新のドキュメントを取得するため、Azureに関する複雑な概念の理解や、最新のサービス・機能の詳細を知りたい場合などに役立つ。
あわせて、リソースのセットアップや自動デプロイといったタスクをガイドすることによって、アプリケーションデプロイにおけるプロセスの効率化が可能になる。PythonでRAG(Retrieval-Augmented Generation:検索拡張生成)アプリを開発する場合や、CI/CDパイプラインをセットアップする場合でも、Azure Developer CLI(azd)を使ってプロジェクトをデプロイする場合でも、アプリテンプレート、適切なコマンド、構成を提案してくれる。サンプルアプリケーションの検索や、CLIコマンドの調査、YAML構文の理解などは不要なので、開発者はインフラストラクチャの管理に手間をかけることなく、コードの作成に集中できる。
問題が発生した場合には、アプリケーションのパフォーマンスとリソースの問題に関する分析結果を迅速に提供してくれるので、診断とトラブルシューティングが容易になる。また、問題の解決支援にも利用可能で、リソースやアプリにおける問題の原因を特定すると、構成の最適化、リソースのスケーリング、エラーの原因となっているコードの修正といった、ソリューションを提案してくれる。
そのほか、リソースの効率的な管理にも役立ち、Azure OpenAIデプロイメントの数を問い合わせたり、特定のデータセンタリージョンのストレージアカウントの一覧を取り寄せて、サイズ順に並べ替えたりできる。また、リソースデータへのアクセスも可能なため、過剰にプロビジョニングされたリソースを特定して、ワークロードのバランスを調整して構成を微調整することで、コーディング環境を離れることなくセットアップを最適化させられる。
さらに、開発者の意図をより明確に表現するための、スラッシュコマンドにも対応している。
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CodeZine編集部(コードジンヘンシュウブ)
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