はじめに
最近は、さまざまな種類のWebアプリケーションやWebサービスが登場しています。そして、これまでローカルのパソコンで行っていたことの多くが、ブラウザ上で行えるようになってきました。こういった流れに従い、私も2007年の10月~12月にかけて、「全自動4コマ」という4コママンガ生成Webアプリケーションを開発しました。
前回までの記事では、この「全自動4コマ」を利用して、オリジナルの4コママンガを作成していきました。今回はさらに一歩踏み込んで、さまざまな「予約語」を利用した動的な4コママンガを作成していきます。
またこの「予約語」の中には、インターネット上のデータを利用したものもあります。こういった「予約語」の使い方を知ることは、さまざまなネット連動アプリケーションを作る際の参考になるはずです。
以下、今回の記事の進行です。
- 予約語の動作
- 予約語を使った「名詞」「形容詞」「格言」への置換
- 予約語を使ったインターネット上のデータへの置換
- 予約語を使った占い
- 作成例
これまでの記事
まずは、前回、前々回の記事を参照して、「全自動4コマ」での4コママンガ作成方法を復習してください。
対象読者
何らかのプログラムを書いたことがある人を対象にしています。
必要な環境
IEやFireFox、OperaなどのWebブラウザが必要です。
予約語の動作
それではまずは「予約語」について説明します。「予約語」は、スクリプト内で使う特別な文字列です(スクリプトは、スクリプトエディタ内や、「_data.txt」内で利用します)。この「予約語」は、4コママンガが出力される際に、他の文字列に置き換えられます。
単純なところでは、\n
が改行コードに置き換えられます。また、$key
は、検索語に置き換えられます。さらに「予約語」によっては、インターネット上のデータを検索して置き換えたり、占い結果を返すなどさまざまな動作をします。
これらの「予約語」をうまく台詞内に記述することで、作成される4コママンガを動的に変化させることができます。
以下、「予約語」による簡単な置換例を示します。
s(ねえ $keyって何?); s($hkw_res[0]よ);
s(ねえ CodeZineって何?); s(開発者のための実装系Webマガジンよ);
以下、各種「予約語」を紹介していきます。
予約語 | 置換内容 |
\n | 改行 |
$key | 検索語 |