Google Cloudは、「Spanner」のマルチモデル機能を拡張し、実質的に無制限のグラフ処理を実現する「Spanner Graph」の正式版をリリースした。
Spanner Graphは昨年の8月からプレビュー版が提供されていたが、今回正式リリースとなった。
Spanner Graphは標準のグラフクエリ言語(GQL)をサポートし、GQLとSQLの相互運用性も利用できるため、グラフと表形式のデータを緊密に統合できる。また、全文検索とベクトル検索機能により、意味とキーワードを使用してデータを高速に取得できる。
プレビュー版のリリース以降、新たに追加された機能は以下の通り。
新しいオープンソースツール「Spanner Graph Notebook」では、複数のレイアウトオプションでクエリ結果やグラフスキーマを視覚化。ノードとエッジのプロパティを検査し、近隣関係を分析できる。
また、LangChainが統合されたことで、GraphRAGアプリケーションの迅速なプロトタイピングが可能になった。
さらに、Spanner Studioのエクスプローラーパネルに、定義されたグラフ、ノードとエッジ、さらに関連するラベルとプロパティのリストが表示されるようになった。
そのほか、グラフクエリの改善や、グラフ可視化ツールのパートナーGraphXRとの協業といったアップデートも含まれている。
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CodeZine編集部(コードジンヘンシュウブ)
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