Google Cloudは、2月7日、生成AIアプリケーションをデータベースに接続するオープンソースのサーバー「Gen AI Toolbox for Databases」の公開ベータ版をリリースした。
Gen AI Toolbox for Databases(データベース向け生成AI ツールボックス)は、本番環境レベルでエージェントベースの生成AIアプリケーションをデータベースに接続できるようにする、オープンソースのサーバー。本ツールは、LangChain とのパートナーシップにより提供される。
現在、セルフ マネージドのPostgreSQLやMySQLのほか、AlloyDB、Spanner、Cloud SQL for Postgres、Cloud SQL for MySQL、Cloud SQL for SQL Serverといったマネージド データベースへの接続を提供している。
AIエージェントを構築する際、さまざまなツールやフレームワークを使用し、データソースに接続する必要があるが、その複雑性やセキュリティリスクが課題だった。
Gen AI Toolbox for Databasesは、生成AIツールがデータと対話する方法を改善することで、これらの課題に対処する。アプリケーションで使用するツールを指定するサーバーと、このサーバーとやり取りしてツールをオーケストレーションフレームワークにロードするクライアントという、2つのコンポーネントで構成されている。これによりツールのデプロイと更新が一元化され、パフォーマンスとセキュリティが向上し、デプロイが簡素化される。
これによって開発者は、安全なアクセス、堅牢なオブザーバビリティ、スケーラビリティ、包括的な管理を備えたデータベースのクエリを実行できる生成AIアプリケーションの開発、管理を効率化できる。
本ツールはGitHubで公開されているほか、Vertex AIのGemini を使ってツールボックスで LangGraphエージェントを実行できるクイックスタートも公開されている。
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CodeZine編集部(コードジンヘンシュウブ)
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