東京大学松尾研発のスタートアップであるSparkPlusは、三桜工業とともに「生成AIによるDRBFMの自動生成に関する共同開発」の実施で書面合意したことを、4月15日に発表した。
DRBFMは、既存設計からの変更点に焦点を絞って、その変更によって生じうる不具合やリスクを徹底的に議論・検証することによって、潜在的な問題を事前に発見・対策することを目的としたレビュープロセス。品質管理や信頼性向上を目的に製造業を中心に広く活用されているものの、実施にあたっては多くの工数と熟練知が必要とされる点が課題だった。
「生成AIによるDRBFMの自動生成に関する共同開発」では、これまで十分に活用が行われてこなかったデジタル設計データに着目をして、以下のような成果を目指す。
- 手作業でのDRBFM実行に際する入力ミスや見落としの発生リスクの低減
- 熟練エンジニアへの業務属人化の解消・標準化
同取り組みは、これまで属人化していた設計ノウハウに基づいた帳票作成を、生成AIと連携したDBを元に自動で生成することで、熟練知の損失という業界の大きな課題に挑戦する極めて先進的な取り組みとなる。
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CodeZine編集部(コードジンヘンシュウブ)
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