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E2Eテスト自動化ツール「MagicPod」を提供するMagicPod、5億円調達でノーコードとAIエージェントの融合に着手

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 MagicPodは、HIRAC FUNDおよびOne Capitalを共同リード投資家として、シリーズBラウンドで5億円の増資を行い、ノーコードとAIエージェントを融合させる開発にいち早く着手することを、4月24日に発表した。

 同社が提供しているノーコードE2Eテスト自動化ツール「MagicPod」では、内部にAIエージェントを組み込んだり外部のAIエージェントと連携したりすることによって、これまでテスト自動化を妨げる要因であった、複雑な自動テストスクリプトの作成とメンテナンスという課題を抜本的に解決する。

 同社はその第一歩として、外部AIエージェントから「MagicPod」のテスト実行や統計情報の取得を可能にする、「MagicPod MCPサーバー」のベータ版の提供を、4月18日に開始している。

 新機能は、以下の2点で構成される。

  • Claude、Cline、Cursor、Devinといった外部AIエージェントが「MagicPod」のテストを扱えるようにして、使い慣れたAIエージェントに人間の言葉で指示を出すことで、簡単にE2Eテストを作成・実行できるようにする
  • 「MagicPod」自体にAIエージェントを搭載して、自律的なテストスクリプトのメンテナンスを可能にする

 作成は外部のAIエージェントが、メンテナンスは内部のAIエージェントが担うことによって、作成からメンテナンスまでの一連の工程を抜本的に変革する。

 外部AIエージェントとの連携では、「MCPサーバー」モジュールを「MagicPod」が提供することで、ユーザーは外部AIエージェント経由で自然言語を用いた「MagicPod」のテストケース作成や変更、実行ができるようになる。「MagicPod MCPサーバー」のベータ版提供はその第一歩であり、AIエージェントを通じたテストの実行や統計情報の取得が実現する。

 今後は、外部のAIエージェント経由でテストの作成や変更も可能にし、Claude、Cline、CursorといったAIエージェントは、テスト対象アプリケーションのソースコードや仕様書、変更履歴などのさまざまな情報を理解しているので、「MagicPod」単体では難しい柔軟で実用的なテストの作成や変更ができるようになる。

 さらに、「MagicPod」のノーコードテストスクリプトをコード形式でも扱えるようにして、GitHub上での管理を可能にすべく開発を進めていく。AIエージェントはコードの取り扱いに長けているため、コード化によって「MagicPod」のテストをより深く理解し、より複雑なテストを生成できるようになる。また、完成したテストケースはノーコードでも閲覧・編集可能なので、テスト担当者がプログラミングスキルを持たない場合でも簡単に取り扱える。

 あわせて、「MagicPod」自体にもAIエージェントを搭載することによって、失敗したテストケースの自律的なメンテナンス、メンテナンス性の高いテスト設計の提案、最適なロケーターの提案などをAIが行うようにする。特に、メンテナンスではすでに「MagicPod」に搭載されている自動メンテナンス機能「自動修復」に加えて、テストを作成した際の人間の意図を加味したり、テストが成功するまでAIが何回も試行錯誤したりといった、より高度で自律的なメンテナンスを実現する。

 「MagicPod」は、モバイルアプリテスト、Webブラウザテストの両方に対応したAIテスト自動化プラットフォーム。プログラミングなどの特別なスキルがなくても直感的に使えるデザイン、クラウドでのサービス提供によるメンテナンス性の高さ、AI技術を活用した自動修正によるテストプログラム修正の手間削減などによって、リリースサイクルの高速化を支援する。

「MagicPod」がAIエージェント技術に取り組む意義
「MagicPod」がAIエージェント技術に取り組む意義
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